チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲第1番
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ピアノ:エフゲニー・キーシン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1988年12月、フィルハーモニー、ジルベスタコンサートのライヴ録音)
いわずと知れた、カラヤン最晩年のジルベスター・ライヴ。
終演後の拍手入りです。
中学生の時に、映像でこれをみて、
「今のオレと歳変わらないのにスゲー」
と繰り返し観た思い出の演奏盤。
冒頭の堂々としたテンポは、晩年のカラヤンならではですね。
この数年後のアバド&アルゲリッチの、
これ見よがしのテクニック、パワー、
言わば力ずくでベルリン・フィルを圧倒するような
あのせかせかした演奏とは根本的に一線を画します。
私には、これでこそ、チャイコンです。
キーシンは完全に、カラヤンの楽器に過ぎない、
オケの一部に過ぎない、
という演奏ですが、
若干17歳です、若々しいピアニズムが
老巨匠の円熟の音楽と美味く溶け合って素晴らしい。
堂々と渡りった弾き方が凄い。
フィナーレのコーダなんて、
ゴージャスな響きに鳥肌が立ちます。
さすが、カラヤン。
聴かせ上手といいますか、
ツボを熟知した華麗なる競演ではないでしょうか。
私にとっては、思い出の、
そして、ジス・イズ・チャイコンなる演奏です。
最高っす!!!(某G所属捕手風:爆←それでいいのか?!)