交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
ヘスス・ロペス=コボス指揮
シンシナティ交響楽団
(1989年1月、シンシナティ・ミュージックホール)
昨日ご紹介したオーマンディのブルックナー。
他のアメリカのオケによるブルックナーを聴いてみたく
ラックから探したのがこの盤。
ショルティCSOですと。。。。。7番が抜けていました(笑)
このコンビを聞いて、
なにか物凄く面白いことが起りそうな予感がしますが・・・。
1mv/21:10 2mv/22:47 3mv/10:10 4mv/12:12 合計66分29秒
と、テンポは極めてノーマル。
演奏もすごくオーソドックス。
ちょっと弦が力みがちにシキシキ弾いているのと金管が抑制気味で、
もっと解放されたがっている様子が伺えますが、
オケにも不満はありません。
楽団名を伏せて聴くと、
恐らく私ではドイツのオケ、
たとえば、ドイツ響とかNDRとかWDRとかと言ってしまうと思います(笑)
そんなヨーロピアンなサウンドに聴こえます。
録音はテラークらしく優秀。
とアラ探ししてもそんなに粗はありません。
あえていうならば、ノヴァーク版なのにアダージョの山の頂きで打楽器がないっ!
解説によるとハース版との折衷を狙ったそうです(笑)
また、両端楽章のコーダでは、スケール感が乏しく感じます。
そんな中庸づくしのこの盤。
ですから、奇を衒ったような演奏や爆演といわれるようなものではありません。
極めて良識的なブルックナー。
しかし、他にも名盤名演が目白押しのこの人気曲において
わざわさセレクトしたくなる大きなポイントがないのが残念です。