ムソルグスキー:
・展覧会の絵(ラヴェル編)
・禿山の一夜(R・コルサコフ編)
リッカルド・ムーティ指揮
フィラデルフィア管弦楽団
(1990.10、デジタル録音)
昨日はクレツキのべト全一気聴きという荒業を成し遂げたので、
今日は少しライトに行きます(笑)
疲れたときはドカンっと音の洪水に浸りたいもの。
ってなわけで、ムーティ&フィラデルフィア管で「展覧会の絵」です。
フィラ管の各セクションの華麗なる響き、
と言っても、オーマンディのように弦楽器がベットリやってくるのではなく、
オーマンディの残した良さを踏襲しながら
あくまでも現代的なサウンド。
中でも、「バーバ・ヤーガの小屋」での怒涛の金管サウンド、
そこにティンパニが渾身の力をもってして打ち込む壮絶さ、
その勢いを終曲「キエフの大門」に持ち込み、
圧倒的クライマックスを築きます。
巧みなアゴーギクとタメを活かし切ったムーティらしさ全開の演奏です。
ムーティが力瘤を作って左手を高々とかざし上げる指揮姿が想像でき、
また、それにオケが完全についていっている様は、
新フィラデルフィアサウンドの完成形と言っても過言ではないでしょう。
指揮者とオケの息の合った
フィラデルフィア・サウンドここにあり!!
さすがムーティ!格好良すぎます。
「展覧会の絵」は如何にオケを鳴らし切ってくれるか、と私は思いますので
お気に入りの一枚です。
禿山の一夜も同じ傾向でコチラも楽しめます。
やっぱり、こういう演目はオケが巧くないと話にならないな、と思います。
この盤を聴くと、元気が出ます。
では、また。