皆様から、

意欲的なプログラム!!とか、

マニアックなプログラムにもかかわらず7割も集客が!!とか・・・。

加えて、今月の音友にもお褒めの言葉がかかれており

わが事のようにうれしく思う、山形交響楽団。


そこまで褒めていただける(?)のであれば、

新シーズン(2011、4~)の定期プログラムを一挙にご紹介しちゃいます。

以下、指揮者表記のない公演は全て、音楽監督:飯森範親、

また、表記のない会場は全て山形テルサホールです。


【4月16日(土)・17日(日)】

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調

ブルックナー:交響曲第6番イ長調

ピアノ/小川典子


来ました~!新シーズンの一発目に、いきなり大本命ブルックナー。

しかも、前プロにはモーツァルトではなく、ベートーヴェン、というところに

意欲を感じます。

こちらは、セッション?にて録音もされ、年末にはCD発売される予定です。


【5月13日(金)・14日(土)】

ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より 韃靼人の娘たちの踊り、韃靼人の踊り

プロコフィエフ:vn協奏曲第1番ニ長調

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲

vn/シュロモ・ミンツ


ん?ん?ミンツって、あのミンツ?

そうです、そうです!!

DGなどから数多くの盤が出ている世界的なソリストです。

そのミンツが山響定期に登場です!!

しかし、そのミンツ登場も凄いことですが、

この通俗的名曲を縫うように、

山響の得意?!とする、20世紀の音楽がちりばめられています。

なんと意欲的なプログラム!!

僕は、飯森&山響コンビは、20世紀以降の音楽が一番あっているように思っています。

おススメ公演です。


【7月23日(土)・24日(日)】

シューベルト:交響曲第1番ニ長調

ボッケリーニ:チェロ協奏曲第7番ト長調

ハイドン:交響曲第100番「軍隊」

指揮・チェロ/鈴木秀美


前回の20世紀音楽からは一転、

今度は古典派の交響曲を中心とするプログラム。

昨年のプレートルによって勉強したシューベルト2番ではなく、

今度は1番です。

こういう作品、ナマで接するとかのきっかけがないと

なかなかレコ勉しませんよね・・・・(笑)


【8月19日(金)】

メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」

リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調

リスト:交響詩「ハムレット」

指揮/ピーター・ルバート

p/金子三勇士


親しみやすいプロのようにみえますが・・・・・・

それでも、リストの交響詩「ハムレット」って、全く知りません・・・・。

秘曲なのでしょうか(笑)

メンデのシンフォニーはなかなかライヴで接する機会がなくうれしいですね。


【11月12日(土)・13日(日)】

ぺルト:「カントゥス ベンジャミン・ブリテンの思い出に」

ハチャトゥリアン:vn協奏曲ニ短調

ニールセン:交響曲第2番ロ短調「四つの気質」

指揮/ミハウ・ドヴォジンスキ

vn/川久保賜紀


来ました~!

“おっさん”こと私の一押し指揮者、ドヴォジンスキ!

ルックスは冴えない中年会社員風ですが、

まだ30歳そこらと大変若いながら、音楽を纏め上げる力は相当なもの。

僭越ながら、20年先の指揮者界をリードするダークホース的存在と思っています(笑)

2年前のルトワフスキ、エニグマ、シベ2で感動を味わえたこのコンビが再演。

しかも、一層、通好みなプログラム!!

これは大いに期待できます。

個人にはブルックナー6番、ミンツがオモテ一押し公演ならば、

こちらは裏一押し公演です(笑)


【12月17日(土)】

シューベルト:死と乙女(マーラー編)

マーラー:子供の魔法の角笛

バリトン/萩原潤


飯森お得意の、またしても編曲物です(笑)

毎年のお題目でしょうか?(笑)

そいうや、新シーズンはフランスものがありませんね(笑)

マーラー没後100年企画とのことですが、

やはりこのコンビらしい選曲が光ります。

4番シンフォニーではなく、「角笛」ですからね!!

これはこれで貴重です。


【1月21日(土)・22日(日)】

「ニューイヤーコンサート」

軽騎兵序曲、ラコッツィ行進曲、マーラーのアダージェット、

タンホイザー歌の殿堂をたたえよう、アイーダの凱旋行進曲他


おっ!!これは、山響定期では珍しく、「名曲コンサート」ですね。

肩肘はらず楽しめる選曲、いいんではないでしょうか!!

唯一、素人の私が苦言を言わせてもらいますと・・・・

マーラー5番から第4楽章だけを取り出して単発で演奏するのは好きではありません。

チェロに首席・小川さんを迎えたりして、

弦楽器群の充実を図っている山響の進化を問いたいのだと思いますが、

カラヤンの没後、「カラヤン・アダージョ」なるオムニバスCDを連想し、

ネガティヴな印象が拭えません。

ニューイヤーといえども、特別公演ではなく、あくまでも定期演奏会ですから、

コンサートの「格」も大切にして欲しいですね。

弦楽合奏曲なら、バーバーのアダージョやバッハのG線(オケ編曲)、

チャイコやドヴォのセレナードなどもありますから・・・・・。


【3月10日(土)県民会館】

ドリーブ:コッペリア(抜粋)

サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

ショーソン:詩曲作品25

サン=サーンス:交響曲第2番イ短調

指揮/下野竜也

vn/郷古廉


日本指揮者界若手のホープ、下野竜也さん登場です。

でも、山響は初めてではありません。

山響、年イチのオールフランスプロはここでした!!

下野さんは読響とも結構マニアック路線なプログラムを披露していますが、

今回の山響でもやってくれますね~。


以上の8公演、大いに意欲のある、

また、充実しているオーケストラだからこそできる

コンサート演目です。

また、新シーズンは、最後の下野さんの機会以外は

全て音響の良い山形テルサでの公演というのも嬉しいところです。

(そこまですんだったら、オールテルサでやったらいいのに(笑))

皆様も是非、山形に、そして、山響演奏会にいらして下さい!!


※山響年間プログラムを参照にしています。

  日程・会場・プログラム等、ご自身で山響HPにてお確かめいただきますようお願いいたします。

  当ブログにおける記載誤りや途中変更など一切責任を負いかねますのでご了承くださいませ。