ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「エロイカ」
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストン交響楽団
(1957年12月、ボストン・シンフォニーホールでのセッション、ステレオ録音)
バンスタのエロイカに続き今日も・・・(笑)
ミュンシュは年初に発売されたパリでの幻想ライヴより
再見直し中でして
ここでもホットな演奏で期待に応えてくれています。
昨日のバンスタWphと聴き比べると、
バンスタ盤はホルンに照準を合わせてるかのような演奏ですが、
当盤はトランペットの張出しに独特のニュアンスを感じます。
加えて、ボストン響も上手い!
しかし、なんといってもこの盤の見せ場は前半の2つの楽章です。
特に第一楽章終盤での煽りはミュンシュ節とでも言いましょう(笑)
何度聴いても背筋がゾクゾクします。
第2楽章の低弦を効かせて腰を据えた、じっくりとした表情も素敵です。
第3楽章以下はバンスタWph盤に個人的な好みがあります(ホルンの響き含めた贔屓目です)が、
まさにホットなエロイカの名演と申せましょう。
欲を言えば、録音がもう少しほぐれていてくれれば、
あるいは既発売のXRCDならば、と思いますが、
それでも十分に録音も及第点レベルにあります。
(EMIによりブラ1・幻想よりもよっぽど録音は良いともいます)
また通常の廉価盤にも関わらずオリジナル(?)ジャケットを
踏襲してくれているのもうれしいですね。
ミュンシュ、ますます好きになってきました。
なお、特集をするつもりはありませんので
エロイカは今日までです(予定)。