ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
(~ベートーヴェン交響曲全集より)
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1978.2ムジークフェライン、ステレオ録音)
カラヤンと並ぶ20世紀の大星・バーンスタイン。
バンスタ、バンスタ、と言いながら
好きな指揮者であるにも関わらず、
加えて所持枚数も結構あるのにも関わらず、
どうしたことか当ブログ、メインタイトル初登場です。
早速ですが、このディスク、
バンスタの熱っぽさを聴くといよりも
ウィーン・フィルの美音を聴きたいときによく取り出します。
バーンスタインの当時のベートーヴェン演奏としては
やや小じんまりとした編成(動画映像で観たべト7などは木管は倍管、弦も14型?かなりの数です)
のように聴こえますが、
却って物量にスポイルされずWph独特の艶っぽい響きが堪能できます。
柔らかな弦楽器、時折、強奏させるコンバス、
ほんとにチャルメラにのような響きのするウィンナ・オーボエをはじめとする憂いのある木管楽器、
高音の伸びやかなtrp(←余り言われることがありませんが、私はココンチのtrpの高音が大好き)、
そして極めつけは、ウィンナ・ホルンの咆哮。
フィナーレではこれでもか!とばかりに強奏させています。
そんなところがホルン好きの私にはたまりません(笑)
第3楽章のトリオにおけるホルン3重奏の部分と
フィナーレのホルンのffとは、音の厚みが違うような気がするのですが、
これは補強させているのでしょうか?
それとも録音バランスの違いによるところなのでしょうか?
真偽のところはわかりかねますが、
いずれにしましても、Wphの音色に魅せられている私にとっては
この盤を聴くのは至福のひと時であります(笑)