ドヴォルザーク:交響曲第7番
(「ドヴォルザーク交響曲全集全5枚組より」)
イヴァン・アンゲーロフ指揮
スロヴァキア放送交響楽団
(エームス・クラシック、デジタル録音)
ドヴォルザークの7番、
うるむなふさんも先日紹介されていましたが、
余り積極的に聴かない作品かもしれませんし
8・9番に隠れて地味なポジションではありますが
結構、好きです。
何よりもメロディーメーカー、
ドヴォルザークの真骨頂とも言うべき親しみ易いメロディが散在しております。
ブラームスに「ドヴォルザークの家のごみ箱を漁れば素敵な作品が1曲は作れる」
と言わしめているだけあります。
そんなドヴォ7、密かなブームの予感でして、
来年3月の山響定期でもメインとなっていますし、
シャイー率いるライプツッヒ・ゲヴァントハウス管の来日公演(同じく3月)でも
ブル8と並ぶメインプロとされているんです。
これは偶然か?(笑)いや、きっと偶然でしょうけど(爆)
それにしても、不思議な縁を感じます。
そんなドヴォ7、今日はノイマンでもクーベリックでもなく
アンゲーロフという指揮者の、これまた地味なオケでの当盤で聴きます。
また~ぁ、東欧オケにありがちなお国物のディスクでしょうが。。。
と思われることなかれ!!(笑)
これ意外に良いんです!
こういう地味目な演奏者に目をむけたエームス・クラシックのプロデューサー、
まさに慧眼です!
全く派手さもありませんし、
オケもこれみよがしの名人芸を披露してくれているわけでもないのですが、
誤解を恐れずに言えば、「普通にいい!!」。
それは全集通していえるところですが、
この7番でも同様です。
過度にボヘミア色を強調するでもなく、
また、オケ性能自慢に走るでもない、
作品本来のメロディの良さを引き立ててくれる、
ドヴォ7入門にもってこいの
まったく正攻法の指揮で、比較的地味目なオケが作り上げた
ほんとニュートラルな解釈は好感が持てます。
逆に、ドヴォ7を聴きこまれていた方にとっては
あまり面白さはないかもしれませんね。