チャイコフスキー
交響曲第5番ホ短調
グスターヴォ・ドゥダメル指揮
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ
(DG、2008年ライヴ録音)
2008年の12月、彼等初来日公演が池袋の東京芸術劇場でありました。
風雲児・ドゥダメルを一目見てみたい、と
当時秋田から往復夜行バスにて強行出動。
オケがステージからはみ出す総勢150~180名のお祭り仕様でしたが
そのときの熱気が凄かった。
終演後は、珍しく聴衆総立ち状態。
アマチュアとしては、精度も高く、
若さと活気のある演奏と、本当に音楽を楽しんでいる姿に心を打たれ
特の前半の「ダフニスとクロエ」の第2組曲には
大変感動したのですが・・・
そこで、このディスクを入手し、聴いてみました。
ん~、このディスクからはそういった良い面がさっぱり収まっておらず
逆に奥のなさ、技術面、オケの精度などの粗のある
つまらないディスクとなっています。
東京公演でも、チャイ5には何か不満を感じたのですが・・・・
フィナーレの加速なども全く意味不明。
まだ30歳、ロスフィルをサロネンから引き継いだ
若さ溢れるドゥダメル、これからの熟成が楽しみではありますが
いまさらながらに冷静にライヴを振り返ってみると
「ノリ」以外の何物でもなかった感が否めません。。。。
そんなことを痛切に感じた一枚です。
NHKで当東京公演と同年のムーティWPH日本公演のチャイ5が
何れも放送されており、ともに録画してたまにみますが、
いまだに残る音楽的感動のあるムーティに対し
ドゥダメル&SBYO、今となっては
「学芸会」のような印象すらあります(笑)