リヒャルト・ワーグナー
・楽劇『ワルキューレ』第1幕全曲
ジークリンデ:キルステイン・フラグスタート
ジークムント:セット・スヴァンホルム
フンディング:アルノルト・ヴァン・ミル
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
(1957年、ウィーン・ソフィエンザール、ステレオ録音
プロデューサー:ジョン・カルショウ、SHM-CD盤)
これの歌手の力が凄いです。
第一幕しかないのは残念でもありますが、
その一幕が「ワルキューレ」第一幕で良かったっ!!(笑)
理由は、指輪全曲のなかでも、
「ワルキューレ」なら第一幕、「神々」なら第三幕が一番のお気に入り箇所だから、
「ワルキューレ」第二幕などでなかったことが幸いだな、と。
なにしろ往年の名歌手、フラグスタートのジークリンデが
デッカによる優秀録音で聴けることはありがたいことですね。
この録音状態でフラグスタートのブリュンヒルデも聴いてみたかったけど。
ジークムントのスヴァンホルムもヘンデル・テノールとして名高いですし、指揮者もクナっ!!
悪いはずがありませんっ。
それにしても、しつこいですが
往年の名歌手の「歌の力」は凄い、
と思います!!
圧倒されます!
歌手・指揮者・オケ・録音と揃っている当盤ですからワグネリアンから、
第一幕で完結するこの盤ですから、これからワーグナーをしっかり聴いてみたい、
とお思いのワグネリアン予備軍あるいは入門の方まで、
幅広く楽しめるディスクだと思います。
因みに、私が所有するのはSHM-CD盤ですが
通常盤と比べて高価なだけで、特段、素晴らしい音とは思いません。
この録音の状態を考えると、通常盤で十分かと思います。