人生どうらく日記

ベートーヴェン:

ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」

~ピアノ協奏曲全集(3枚組)より
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(1959年ソフィエンザールでのステレオ録音)

歴史的名盤として誉れ高い演奏です。


しかし、購入してから随分時間が経過していますが、

今日まで、真剣に耳を傾けたことがありませんでした。

と言っても、購入当初はPCをしながらヘッドホンで聴いたことはあるんですがね。


ところが、

よく当ブログにも遊びに来ていただく五代ひさしさんとのコメントの遣り取りより、

「そろそろ」という気になった次第。


その遣り取りをするまで、はっきり言って

所持していたこと自体を忘れていました(笑)


なぜ、私が所持していること自体を忘れ去っていたか?

久々に聴き返してみて、気付きました。


「ピン」とこなかったんです!!


私はこの盤に対して世間の評判とは全く異なる感じ方をしています。


バックハウス、そんなにいいか???と。

この盤のウィーン・フィルもヘタくそじゃないか?

ローカル色丸出しなのは良しとしても、同時期の別の録音と比べても音がオカシイ。

ローカル色というより「やる気なく、下手くそ」に聴こえる。

録音も、この時代のデッカのステレオサウンドとは思えないっ!!

時代的には、かの名録音「ショルティの指輪」シリーズと被るはずなのに・・・。


私の所持盤は、

添付データの通り「ロンドン・レーベル時代の国内ミッドプライス盤」なので廉価盤ではありません。

その録音データを見てみると英語で

プロデューサー名が「unknown」。

えっ(絶句)、んんん??????(笑)

いくら勉強が苦手な私でも読めます。

もちろん「アンノーウン氏」ではありません(笑)

そんな指揮者居なかったですかって?

それ言うなら「アーノンクール」ですから!(笑)


つまりは出処不詳なディスクって事。

いくら時代が時代とは言え、同じレコード会社が

片や歴史的名プロデューサー、ジョン・カルショウにより「ショルティの指輪全曲」に着手していた時代に

一方では、プロデューサー名不明とは!!!

同じウィーン・フィルを起用し、同じソフィエンザールが録音場所に選ばれて。

この差は何???(笑)

この録音の状態の悪さをとっても「何かある」と勘繰りたくなります。


オケの精度については指揮者の問題もあるかもしれませんが、

S・イッセルシュテットのべト・シンフォニーは悪くありません。



ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」や4番は、

アバドBPO&ポリー二による見通しのよい現代的なサウンドが気に入っているだけに

この盤の旧時代的な演奏様式いうか、

サウンドが私の耳にはスンナリ来ない様子。


てことで、「ながら聴き」によるファーストインプレッションも

あながち間違っていなかったようです(笑)


あるいは、私の聴くことの感受性がオカシイのですかね、

否定はしませんが・・・・(爆)


※ジョン・カルショウによる「ショルティの指輪全曲」は、

「ラインの黄金」で1958年からウィーン・フィルとのセッション、

ウィーン・ソフィエンザールにてレコーディングがスタートしました。