ブラームス
・交響曲第2番
・大学祝典序曲
ピエール・モントゥー指揮
ロンドン交響楽団
(1962年・ステレオ録音
※カップリングにコンセルトへボウとの「未完成」付き)
長らく探し回って、ようやく程度のいいものを見つけましたっ!!
帯付きの美品。値段も1,000円。ていっても中古です。
でも、本当に欲しかったのは、
シューベルトなんかのカップリングの付いていない、
ジャケットにエンジ色の横帯のついた
フィリップスクラシックスタイルのものだったんですが
贅沢ばかりは言えません。
どうしてかというと、フィリップスはデッカに吸収され
もう存在しないレーベルなんで、
ある程度の妥協点を見つけておかないと簡単には入手できませんし
(これでも1年以上探してようやく捕獲に成功)
再発されても、デッカのロゴが付いてくる可能性大ですから。
ま、前置きはここまでにしまして
本題でありますが、
こういうブラームスの2番がききたかったんやっ!
と感動しております。
モントゥーという指揮者、初聴なんですが、
表情の味付けがいいんです。
テンポも揺れ動かしていますが、
全体としては、どっしりゆったり。
いや、遅いかもしれません。
第一楽章だけでも20分超えですから。
しかし、不思議と遅さを感じません。
そして、そういった表情付け・ルバートが
決して恣意的でなく、
むしろ自然なんです。
だから、ブラームスらしい寂寥感もあるが、
何よりも、暖かみがあって、品格がある。
良い声の老紳士が優しく朗読してくれるような感じっ!!
これぞブラームス演奏の極み!!
カップリングの大学祝典序曲は、
一転して、そこそこのテンポで
この曲らしく楽しませてくれます。
ロンドン交響楽団も上手いし、
録音も良しと3拍子揃っています。
なんでこんな良い演奏が「廃盤」なんかなあ~。
残念です。