~交響曲第1番・悲劇的序曲
クルト・ザンデルリング指揮
シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)
(1971年録音・スタジオ)
録音場所は明記されていませんが
恐らくルカ教会でしょう、
残響がほど好くキレイです
(廉価版とはいえ録音データは明記してもらいたいっ!)
ザンデルリングとSKDの
ブラームスは評判がいいんですが、
私的にその中でも出色なのがコレ、ブラ1。
第一楽章冒頭から低弦がどっかりと腰をおろし
堂々とした演奏で、総じて弦が素晴らしい。
バスがズンズンきます。
第2楽章の木管の掛け合いや
ソロVnとホルンとの掛け合いも素敵です。
第3楽章でも
木管の掛け合い(特にクラ)の妙技を楽しめますが、
何よりも、
神経の行き届いた歌い方は絶品です。
ザンデルリング、厳しくリハしたんでしょうね。
そしてフィナーレにおける、
例のテーマのホルン(P・ダム?)にフルート、絶品です!
コーダでの推進力も申し分ありません。
全曲通しての構成の良さ、
オケの上手さは出色です
きっとライヴだったら、大興奮だったと思います。
この巨匠指揮者の無駄のない、
しっかりとした響きのブラームスのロマンの世界に
安心して浸れます。
但し、いくら廉価版とはいえ、
この全集のジャケットのセンスの無さと言ったら・・・・!!
狙い定めてなければ、
多分、ジャケ買いするどころか
「安かろう、悪かろう」と敬遠しますよ(笑)
(何で航海船に航海図やねんっ?!)