ブルックナー
交響曲第8番(ハース版)
・ベルナルド・ハイティンク指揮
・ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1995年ムジークフェラインザール/ウィーン)
昨晩のブログ「負けた↓」に登場していた
ブルックナー。タイミング的にちょうどいいですね。
当盤は記載の通りハース版。
僕は、このブル8、
ハース版が一番に思っています。
なので、ジュリーニやヨッフムなんかは
ノーヴァク版なので、若干マイナス。
(但し、別の美点もあり、詳細は後日)
シモーネ・ヤングやインバル(テルデック盤)の
初稿なんかは、かなり抵抗があります。
世評がかなり高いクナは改訂版。ん~。
よく考えると、朝比奈隆やヴァントといった
90年代以降にブルックナーで定評のあった指揮者は
ハース版を選択しています。
(今年のティーレマン来日公演もハース版でしたし。)
ハース版、流れが自然なんですよね。
とってつけたところがなくて・・・。
そんなこんなで、このディスク。
これ、いいですよ~。
あまりハイティンクという指揮者を
好んできいたことがない。
というかブルのウィーンフィルシリーズと
シカゴ響のブル7ライヴしか
聴いたことがないのですが、
このブル8は、
さっきの“版”の話と同じで、
兎に角、流れが自然です。
わざとらしさや変なテンポの揺れが全くない。
無理がないんです。
また、カラヤンほど綺麗に音と流れを整理されると、
ブルックナーが楽しめません。
そんなところが、ハイティンク、ちょうどいい(笑)
(よく「中庸」な指揮者といわれますね)
加えて、ウィーンフィルの美音がたっぷり聴けます。
特に、ホルンが大活躍!!
ウィーンフィルが好きで、
ホルンの音色も大好きな小生としては、
大満足なんです。
録音会場がムジークフェラインっていうのも
あるかも知れません。
惜しむらくは、第3楽章の山の頂上でのハープ。
♪ポロポロン・・・♪が、ほとんど聴こえません。
が、全曲通じての出来は、かなりのレベルです。
比較的新しい録音ということもあり、音も良好です。
因みに、このブル8以外の前述のハイティンクのディスクは、
あまり好みではありません。