おのぼりおっさんのクラシック日記-シャイー マラ9

曲   名:マーラー 交響曲第9番

指   揮:リッカルド・シャイー

管 弦 楽:ロイヤルコンセルトへボウ管弦楽団


通常盤は比較的入手しやすいかと思いますが、

先日の首都圏遠征時の中古店巡りで、

ようやく入手できたハイブリッドSACD盤であります。


まず、全体的な感想でいいますと、

ゆったり目のテンポで一見、

粘っこく見えますが、

単に勿体つけているだけで、

全曲通じて、耳慣れないアクセントや“間”、

テンポの揺れがやたらと耳について、

大いに期待外れでした。


第1楽章の冒頭から、前述の傾向がモロに出ています。

逆に第3楽章なんかでは、もっとギアチェンジを繰り返して

3楽章のコーダは暴走でちょうどいいと思っているのですが、

そんなときには大人しいんですよね。

それがまた、一層不満を募らせてくれます。


そして、何よりも、フィナーレ。

はっきり言って、オケの精度、ぐちゃぐちゃです。

アインザッツは合ってませんし、

ヴァイオリンは終始音程が狂いっぱなし。


この曲、私は、前2楽章はある程度でも、

後半2楽章、特にフィナーレをしっかりやってくれたら

楽しめるのですが・・・。

バーンスタイン(ベルリンフィル盤)なんかは

特にその傾向が強いのですが、インパクト大ですから。


本当にフィナーレは、酷かったです。

フィナーレが感動できないと、

この曲はちょっときついですね。

これ、本当にRCOでしょうか?

半ば信じがたい録音ですね。



念願かなって入手できたことの期待の大きさもあって、

がっかりレベルは無茶苦茶高いです。

当分、当盤を聴くことはなさそうです。

(ガッカリ・・・)


SACDで美しいマラ9(演奏&オーディオ両面で)を

聴きたい方には、

迷わず「ギルバート&ストックホルム管」(BIS)

をオススメします!!