おのぼりおっさんのクラシック日記-ライナーべト7

映画「のだめカンタービレ最終章」(後編)のCMのおかげで、

久々にべト7(べとしち)を聴きたくなりました。

早速、聴いたディスク紹介です。


指  揮:フリッツ・ライナー

管弦楽:シカゴ交響楽団

曲  目:ベートーヴェン 交響曲第7番/フィデリオ序曲

備  考:SHM-XRCD仕様


このCD、音が凄くいいんです。

録音が1955年ですから、約55年前の録音とは信じられません。

この時代、おおかたの録音はモノーラルです。

ですが、これは正真正銘のステレオ録音。



ボリュームを上げて聴くと、

テープのヒスノイズはありますが、

それもほとんど気になりませんし、

その音の鮮度に驚かされます。

また、デジタル録音にありがちな

レンジにリミッターを掛けているということもありません。

すごく水々しい潤いのある音なんです。



さすがXRCDです。

XRCDって、何が違うか、と簡単にいうと編集の仕方にこだわって

編集をはじめからやり直してるんです、手間ヒマ掛けて。

なお、この盤はSHM仕様の限定盤ですが、

通常のXRも併売されています。

(通常XRとの違いは聞き比べたことが無いので、ご容赦ください。)

ノーマルCDでは、

この当時の録音では決してこんなに鮮やかには聴けません。

否、大手メジャーレーベルの最新録音も酷いモノが散見されるので、

そんな最新録音をも凌駕する50年前の録音には脱帽です。



勿論、録音ばかり優秀でも、演奏がダメなら、

いいディスクとはいえませんが、その点でもこの盤は優秀です。

厳しい音楽作りには定評のある巨匠:ライナーが、

当時伸び盛りの名門:シカゴ響を指揮してのべト7。

惜しむらくは、2楽章でもう少し歌が欲しいところですが、

決して奇を衒ったりしませんし、変な小細工もなく、

見事なアンサンブルで、纏め上げています。

フィナーレの盛り上がりも圧巻ですね。



しかし、世の中、表裏一体、光と陰、明と暗。

欠点もあります。

CD1枚だけ、しかも、収録時間も約50分。

で、付録も何もありません(笑)

それでも、税込で

3,800円!!!!

そうなんです。高すぎます。

最新録音でも輸入盤なら1,500円前後で買えるんです。

それなのに、もうすでに色んな権利関係なども含め

元はとっているはずの50年前の録音がこの値段です。

それにも負けず、ぼくは最近、気に入って、

チョコチョコ買い足しているんですが、

値段的にもまとめ買いがきびしく・・・(苦笑)



だまされたと思って、XRCDシリーズ、1枚買ってみてください。

本当に目からウロコのはず、です!!

因みに、クラシックだけでなく色んなジャンルのものも出ていますよ。