辛卯(かのとう・しんぼう) 

 

あの日から、きょうで13年。

 

2011年の元日

母に届いた年賀状の中に、

 

「今年は辛卯の年なので心配です」

 

と書かれていた葉書がありました。

 

差出人は元高校の国語の教師。

震災前に鬼籍に入り、母は本人に確認することができず、

「辛卯の年ってどういうこと?」

と私に尋ねてきました。

 

私もその時は何のことかわからず、調べてみました。

 

「辛卯」は、干支と十二支の60通りの組み合わせの28番目なのだとか。

2011年は辛卯の年。

 

辛卯の年は天変地異が多いとありました。

 

そんなこと初めて知りました。

 

そして辛卯の月は啓蟄から晴明の前日を指します。

 

啓蟄の3月6日から晴明が4月5日の前日までが辛卯の月だとすると、

2011年3月11日は辛卯の年、辛卯の月に収まります。

 

偶然?かもしれませんが、このことを知った時、背筋がぞくっとしました。

 

下の図のように、干支と十二支が一回りするのに60年かかるので、

60歳になることを還暦を迎えると言います。

 

 

 

 

中国の殷の時代(紀元前17世紀頃〜紀元前11世紀)の遺跡から発見された甲骨文に、十干と十二支を組み合わせ60を周期とする六十干支(十干十二支)表があり、「日」を示す方法として利用されていたことがわかるそうです。

 

そんな太古の昔から…。

 

古代の知恵ををもっと活用する術があれば良いのにと思いました。