「ちょうど9時です。」って多くのフランス人は何て言うの?
こんにちは、nobaraです。
私はNHKの語学講座をちょくちょく聞きます。(最近さぼっていますが)
過去のラジオ講座の録音を亀ちゃんと一緒に出かける車の中で良く一緒に聴きます。
NHKの講座はお金がかからず、とても役立つし、高校生の頃からのファンでもあります。
ただ、NHKで覚えた言い回しを実際にフランスで使って、
「わかるけど、今そんな言い方はしない。」
というようなことを言われたと何度か耳にしたことがあります。
監修しているのが今現在フランスで生活しているフランス人ではないので、
生き物である「言葉」のタイムラグなのかもしれないと感じたりしております。
決してNHKさんを批判しているわけでもなく、むしろ感謝している私ですが、
「なまもの」である「今話されている言語」を扱って教材を作るのは、
なかなか大変なのではないかと感じています。
でも人の話だけで判断するわけにはいきませんから、
フランスからやってきてまだ二カ月しか経ってない亀ちゃんに実際に聴いてもらってみました。
昨年上半期のラジオ講座で、
Il est juste 9 heures. ( ちょうど9時です)
という表現を聴いて、亀ちゃんは、「ワカルケド今アマリイイマセン。」と日本語でつぶやいていました。
「へぇ~そうなんだ。 じゃあ、フランスの皆さんは何て言っているの?」
教えてもらったのが、
Il est pile 9 heures. ( Il est 9 heures pile.)
音声
プチロワをひくと、pile という単語は実に色々な意味があり、
① 堆積、橋脚 ② 電池 そして③ばんめに「ちょうど」という意味が。
④番目には殴打、大敗などの意味もありました。
「ちょうど、ぴったり」を表わすもうひとつの単語 poil とセットにして、
(poilも本当に色々な意味があります(笑))
Ça te va pile poil. (あなたにぴったりよ) 音声
という表現を教えてもらいました。
この表現は洋服の試着の時などでしばしば使われるのだとか。
前もって知っていれば何てことはない表現でも知らないと、
「何を言ってるのかわからない…。」と落ち込むことになってしまいますね。
(音声に犬(メイ)の声がちょっと入ってます。ゴメンナサイ。)
フランス語の素養を身につけるだけならNHKの講座はすばらしい教材だと言えます。
でも本当にネイティブのフランス人の話していることを理解し、受け答えをしたければ、
もうひとつのハードルを越えねばなりません。
「飲泉場」(飲む温泉)のお湯は口に含むとちょっぴり塩味
母なる地球の味がしました。