A・R・E GOES ON
野球が終わって一ヶ月以上。
今年はほんま楽しい一年やったけど
オフはちょっと寂しいな。
連日のように景気のええ年棒アップの記事と
イベントばっかりで、
こっちも書くことがあんましないねん。
ま、それもこれも勝ったから言える余裕なんやけどな。
戦力的なこととか
来季のことはまた来年ぼちぼちやるとして、
今年中に書いておかんとあかんことがいくつかあって
そのなかの一つが、
ポジティブとネガティブ
野球にはどっちがええんやろ？
そんな話ですわ。
前任の矢野監督は超積極性で
いうたら、予祝やらなんやらで
選手のやる気、雰囲気を一番重視してて
失敗はかまへん、トライするねん
積極的にやろうやいうて、四年間やってきて
全部Aクラスやったけど優勝には届かんかった。
ただ残ったんは悔しさだけ。
岡田監督といえば超ネガティブ思考。
オレはいっつもマイナスしか考えてへんよ、おーん。
それが口癖やった。
だからこそ、とにかくあてにならんものは度外視して
着実なものに目を向ける。
まず守備を鍛えて
１点１点の積み重ねでシーズンを戦ってきて
ほんで、あのぶっちぎり優勝を果たした。
そら、だれがみても
野球観やら経験値諸々には一日の長があるし
なかでも岡田野球にはブレがないといわれるし、
確実性を高めて「このチームはだんだん強くなるよ」
その言葉通りに運んだのはみさせもろた。
「初球簡単に打って凡打いうんがもったいないんよ」
そこで四球を選ぶ重要性を浸透させて
得点力アップにつなげたのはまさにソレ。
でも矢野野球が間違いか、いうたら
それもちゃうねんな。
積極性とか、のびのび野球を楽しむ姿勢が悪いんやないんよ。
問題は、それがちゃんと理にかなってたかどうかやねんな。
盗塁なんてええ例で
矢野野球はみんながグリーンライト。
そら数は増える。
けど、それで得点が増えたわけやないんよね。
そこやねん。
岡田野球は基本ベンチがサインをだして走らせる。
「ベンチのサインやから、失敗してもベンチのせい」
それで確実に走るタイミングに走る。
一見なにかやってるようで
意味があることとないことがあるんやね。
要するに、やった気になってるだけいうやつはあかん。
出る言葉はドンマイ、しゃあない。
でも結果が出んと悪循環。
なんでやろ？
なんで点入らんのやろ？
なんで勝てんのか？
そんなんばっかりやった。
矢野野球のときは
正直、文句ばっかいうとった。
矢野ちゃんの野球はダメやと思った。
それは戦略が見えんかったからであって、
あれが結果出してたら、見方も当然ちごてる。
野球は結果が全てよ。
２０２１年、もっとも優勝に近かったシーズン。
絶対的な抑えのスアレスいてて、
前半戦は独走して、後半ヤクルトにまくられた
ああいうのが、矢野野球やった。
昨年も開幕で大コケして
最終的には３位に入ってCSへ行って
ヤクルトにあしらわれ結局ミスで負けた。
そら戦力的には十分優勝できるチームになったきて
あとはベンチがどうするか、
どういう野球観で、接戦をものにするか
そのあたりを、矢野野球はできひんかったんやね。
そこがポジティブの限界。
しかも、キャンプ前に前代未聞の辞め宣言。
それでどうなったか。
だからといってネガティブがええいうわけじゃない。
野球は確率のスポーツやんか。
ほんで、いつもセオリー通りにはいかんけど
長丁場やとそれが顕著に出てくるんやね、おーん。
全試合シートノックを続けた岡田阪神
シートノックをやらかった矢野阪神
一年間のエラー数は変わらんかったけど
中身がすごく変わった。
だから、マイナス要素をいかに潰してゆくか
そこを知ってる岡田野球が勝っただけ。
それが徹底できただけ。
その意味では岡田野球は
実に効率のええ野球であり、
現実的、地に足ついた野球やった。
それを「普通にやったらええねん」と言い続けた。
そこなんよな、おーん。
これは人生訓でもあるんちゃうやろか？
よう、ポジティブ、ポジティブいうけど
それだけじゃうまくいかんもんな。
いかに、状況がみえているか。
そこで、最善の策が打ててるかどうか。
準備して、備えて、それをしっかり身につけて
あとは、現場で臨機応変に対応していく。
簡単そうで、難しいことよ。
それを教えてもらった一年やった。
来年の連覇の鍵やけど
その踏襲になるだけで、
とくに目新しいものはないんやね。
ひとつ上乗せされたんは選手の経験値。
闇雲に自信もていうてもあかんけど
これで勝てたいう自信が
来年はアドバンテージであるやん。
それが強みやね、おーん。
どうそれがプレイに出るかやね、おーん。
トラホー🐯
