春の叙勲褒章を、競馬関係者の2名が受章することが明らかになった。


名古屋競馬のママさん騎手、宮下瞳さん。

黄綬褒章を受章する。


宮下騎手は、鹿児島県鹿児島市出身。

1995年、名古屋競馬から騎手デビュー。

2011年、出産を機に一度騎手を引退。

その時出産した長男が馬に乗る姿を見たいと言ったことをきっかけに、2016年に再度騎手免許を取得してカムバック。

昨日時点で、通算1216勝を挙げている。


騎手として黄綬褒章を受賞した方。

的場文男騎手(大井競馬)

柴田善臣騎手(中央競馬)

宮下瞳騎手(名古屋競馬)

トウキチ親分尾形藤吉さん、稲葉幸夫さん、二本柳俊夫さん(全員故人)も、黄綬褒章を受章しているが、騎手より調教師での功績が評価されて受章したようだ。


中央競馬元調教師で、現在競馬評論家として活動している橋田満さん。

旭日小綬章を受章する。

橋田元調教師は、兵庫県宝塚市出身。

元騎手、元調教師の橋田俊三さんの長男で、いわゆる二世調教師だ。

1978年に、父の橋田俊三調教師が事故死したことをきっかけに、橋田厩舎再興を目指して調教師試験を受験するようになり、1983年に調教師免状を取得し、1985年に厩舎を開業した。


1990年、厩舎所属だった楠孝志騎手が騎乗したパッシングショット🐴がマイルチャンピオンシップを勝ち、管理馬が初のGⅠ制覇を果たした。


その後、稀代の高速馬サイレンススズカ🐴、ダービー馬アドマイヤベガ🐴、エリザベス女王杯を連覇し、母馬としてダービー馬ドゥラメンテ🐴を輩出したアドマイヤグルーヴ🐴、日本と英国でGⅠを勝ったディアドラ🐴等を管理した。


パッシングショット🐴に騎乗した楠孝志騎手(厩舎解散までは調教助手として所属)や、調教助手として所属した中内田充正調教師が弟子にいる。


橋田元調教師が管理したGⅠ勝ち馬。

パッシングショット🐴

1990年マイルチャンピオンシップ

楠孝志

サイレンススズカ🐴

1998年宝塚記念

南井克巳

アドマイヤコジーン🐴

1998年朝日杯3歳ステークス

マイケル・ロバーツ

2002年安田記念

後藤浩輝

アドマイヤベガ🐴

1999年東京優駿(日本ダービー)

武豊

アドマイヤグルーヴ🐴

2003年、2004年エリザベス女王杯

武豊

アドマイヤマックス🐴

2005年高松宮記念

武豊

スズカマンボ🐴

2005年春の天皇賞

安藤勝己

スズカフェニックス🐴

2007年高松宮記念

武豊

ディアドラ🐴

2017年秋華賞

クリストフ・ルメール

2019年英国ナッソーステークス

オイシン・マーフィー


なお、これまでに旭日章、瑞宝章を受章した競馬関係者は、以下の方々。


双光旭日章(現在の旭日双光章)

トウキチ親分尾形藤吉調教師(故人)

タケブン親分武田文吾調教師(故人)

藤本冨良調教師(故人)

田中朋次郎調教師(故人)


瑞宝章

保田隆芳調教師(故人)


旭日小綬章

鈴木康弘調教師(現競馬評論家)

中村均調教師(現競馬評論家)

岡部幸雄騎手(現競馬評論家)

橋田満調教師(現競馬評論家)


競馬関係者ネタでないが、元プロレスラーのタイガー・ジェット・シンさんが、旭日双光章を受章した。


タイガー・ジェット・シンさんはインド🇮🇳の出身でカナダ🇨🇦のトロントに拠点を置いて、日本では「インドの猛虎」と呼ばれる悪役のレスラーとして活躍した。

アブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シークと共に、三大悪役レスラーと呼ばれた。

アントニオ猪木さん(故人)と数多く試合をし、日本のプロレスファンを沸かした。

ブッチャーやザ・シークとは違い、リングの外でも悪役を貫いたレスラーだった。