大相撲春場所は、昨日十一日目。
破竹の十連勝を飾った、新入幕尊富士
昨日、結び前の一番で新大関琴ノ若と対戦。
初の対大関戦を勝ち、十一連勝
1960年(昭和35年)初場所で、後に大横綱となった大鵬が新入幕で記録した初日から十一連勝の記録と並んだ
大鵬の新入幕十二連勝を阻止したのは、後に横綱へ昇進して「柏鵬時代」を築く、当時は小結だった柏戸だったとか。
新記録となる新入幕十二連勝をかけて、今日大関豊昇龍と対戦する。
蛇足だが、私は大鵬の現役力士の時代は辛うじて知っているが、柏戸の現役力士の時代は知らない。
力士引退後に年寄「鏡山」を襲名して、所属した伊勢ノ海部屋から分家独立し鏡山部屋の師匠となった後しか知らない。
元柏戸が再興した鏡山部屋は、弟子の元関脇多賀竜が継承したが、現鏡山親方の後継者がいなかったことから部屋は閉鎖され、現鏡山親方は協会に再雇用されて、伊勢ノ海部屋の部屋付き親方として活動している。
現鏡山親方は、元関脇逆鉾の井筒親方が死去して部屋の運営が困難となった時、井筒部屋所属だった横綱鶴竜(現音羽山親方)を始め力士とスタッフ全員を受け入れたのだった。
残念ながら、伊勢ノ海部屋ゆかりのしこ名である「柏戸」の継承者はまだ出て来ない。
結びの一番で、大の里が大関貴景勝を土俵の外に吹っ飛ばし、対大関戦初白星を飾った。
大の里、今日も結びの一番に登場。
連日の大関戦で、新大関琴ノ若と対戦する。
貴景勝、かど番脱出は持ち越しに😵😵
幕内前半の取組。
先場所右膝を傷めて途中休場して、今場所もその影響が残って星が上がらない北勝富士。
下に番付が一枚しかない中、昨日早々と負け越しが決まった人気力士の遠藤。
勝負は、呆気なく決まった。
遠藤も、故障を押しての出場なのだろう。
九敗目を喫し、来場所の十両陥落がほぼ確定した
大関霧島、関脇若元春に敗れて三勝八敗。
今場所負け越しとなり、来場所かど番に。
霧島、右肘のサポーターが大きくなった。
おそらく、右腕を故障したのかと
場所前、騒動となった宮城野部屋問題。
現在、宮城野部屋は同じ一門の大島部屋付き親方の玉垣親方(元小結智乃花)を派遣して師匠代行を務めているが、これは部屋の所属力士を場所に出場させるための暫定措置で、場所後玉垣親方は部屋に戻る。
伊勢ヶ濱一門は、協会に対して宮城野部屋を解散して親方、力士、スタッフを他の一門の部屋に分散させる素案を提示したようだが、協会は要再検討としてこの案を差し戻したとか。
各スポーツ紙の公式サイトは、浅香山部屋が宮城野部屋を吸収して、浅香山親方(元大関魁皇)が宮城野部屋所属力士とスタッフだけでなく、現在指導停止となってる宮城野親方(元横綱白鵬)と間垣親方(元幕内石浦)も部屋付き親方として預かる案を、協会に提示する方向だと報じている。
4月からの協会の新人事で、浅香山親方は伊勢ヶ濱一門からは唯一となる理事に選出されるようだが、一門の総帥でないのにものすごい重責を担うことになる😵😵
一見、宮城野部屋再興の余地を残す形となるが、協会は宮城野親方をわざわざ浅香山親方の下に置いて、親方の自らの意志で退職する方向へと導いていると勘繰らざるを得ない。
宮城野親方が現役の力士時代に内弟子としてスカウトした力士の中には、引退する力士が出て来るのも致し方ないだろう。