近鉄は、3月16日からダイヤ「変更」を行うと発表した。
京都線で、昼間時間帯の急行電車を3本/hから4本/hに増発する。
これは、コロナ禍で減少させていた京都線の急行電車の本数を元に戻すだけであり、正直増発とは言い難い。
大阪線で、朝ラッシュ時の上本町行き準急の一部を高安始発とし、6両編成から8両編成に増車する。
以前は、名張や榛原から来る6両編成の準急に高安で4両増結した10両編成で高安、山本、八尾からの乗客をさばいていた。
ところが、乗客の減少を理由に近鉄は準急の高安での4両増結をなくしたため、混雑に拍車がかかり、列車遅延の原因となっていた。
普通の弥刀での準急の待避をなくして、高安から上本町まで先着させても、快速急行等の他の列車を弥刀や布施で待避するため高安、山本、八尾からの乗客は準急に乗る😛😛
おそらく、6両編成で五位堂以東から運行していた上本町行きの区間準急を普通に種別変更し、高安始発の8両編成上本町行き準急に高安か山本で乗り換えさせるのであろう。
一方、名張や榛原辺りからの長距離通勤客の減少で、朝ラッシュ時の上本町行き快速急行は最長10両編成だったが、全列車8両編成に減車する。
平日朝ラッシュ時の上本町行き快速急行は10両のままとし、土休日の10両編成や8両編成の上本町行き快速急行を6両編成の上本町行き急行に変更するべきかと。
奈良線の難波方面快速急行の生駒→鶴橋間のようにぎゅうぎゅう詰めではないが、大阪線上本町行き快速急行も五位堂→鶴橋間は今もかなり混み合っているが😵😵
南大阪線は、平日夜21時台2本、22時台2本の準急をあべの橋→古市間で増車する。
昼間や土休日の夜遅い時間はともかく、平日21時台であべの橋→古市間の準急が4両や5両では少な過ぎるやろ😵😵
その他、特急電車の停車駅変更や一部区間を季節運転化した運転区間縮小等が実施されるものの、全体的に運転本数の増加はあっても減少はない。
名鉄は、運賃改定(値上げ)をする3月16日にダイヤ「改正」も合わせて実施すると発表した。
減車が過ぎて混雑に拍車がかかる特急電車や普通電車の編成を元に戻す一方で、広見線の名古屋方面との直通運転廃止と言う、かなりドラスティックなものもある
広見線は、新可児〜御嵩間で折り返しのワンマン運転を実施しているが、犬山〜新可児間でも折り返しのワンマン運転を実施する。
二代目3500系の一部は車体整備と制御器更新に合わせてワンマン運転対応化もしており、それが進捗したことから利用者の減少が続く広見線の名古屋直通運転廃止に踏み切るのかと。
二代目3500系車両
これにより、新可児〜✈︎中部国際空港間で運行されている準急(広見線内普通)は、新鵜沼(一部犬山)〜✈︎中部国際空港間の運行に変更する。
また、名古屋市地下鉄鶴舞線と犬山線の直通運転を大幅に削減する。
平日は朝夕ラッシュ時のみ、土休日は朝のみ直通運転を実施する。
その他の時間帯の直通運転は取りやめられ、上小田井での乗り換えとなる。
名古屋市交通局は、鶴舞線の車両を開業時に導入した電機子チョッパ制御の3000系から、VVVF制御の3050系とN3000系に車両を置き換えた。
鶴舞線3000系車両(全車廃車)
鶴舞線3050系車両
だが、名鉄は豊田線開業時に導入した炭素鋼車体の100系(車齢45年)、犬山線への乗り入れ前に先行導入した100系200番台(車齢33年)、200系(車齢30年)が走っており、名古屋市交通局の車両と比較すると古臭さが否めない。
100系抵抗制御(一部界磁添加励磁制御)器は、後年1編成を除きVVVF制御器に更新され省エネ化が図られたが、車体は古いまま。
将来はN3500系の名鉄ヴァージョン車を導入するも、車両の保守管理は名古屋市交通局に委託し、運行の都合により猿投や犬山、駅の副本線や留置線等にも名古屋市交通局車籍の車両を留め置く措置を取るかも知れない。
近年JR各社と大手私鉄のダイヤ「改正」は、大半が減便や減車のダイヤ「改悪」ばかり。
近鉄はこの度、ダイヤ「変更」と言う言葉を使ったが、これの方がしっくり来る😛😛