背番号ネタを書いたので、永久欠番について書く。

写真は、一番直近で選手の永久欠番となった広島カープ黒田博樹の背番号15。
日本で、永久欠番になった背番号が一番多いのはもちろん巨人だ。

1→王貞治さん
王さんは1980年現役を引退した時背番号1が永久欠番となったが、引き続き助監督、監督を務めた時も背番号1をつけた。
3→長嶋茂雄さん
長嶋さんは、二度目の監督就任時につけた背番号33を、フリーエージェントで広島から移籍して来た江藤智に譲渡して現役時代の背番号3に変更した。
長嶋さんは江藤、そして後にフリーエージェントで西武から移籍して来た清原和博に背番号3を付けるかと言ったらしいが、二人共畏れ多いとして辞退したとか叫び叫び
4→黒沢俊夫さん
14→沢村栄治さん
16→川上哲治さん
34→金田正一さん

阪神タイガースでは、次のとおり。

10→藤村富美男さん
11→村山実さん
村山さんは1988年に二度目の監督に就任した時、現役時代の背番号11をつけた。
23→吉田義男さん
吉田さんの23は、現役引退時は永久欠番にはならずに準永久欠番扱いだったが、1987年に正式に永久欠番となった。
なお、準永久欠番扱い期間中に、背番号23をつけた選手はいなかった。
22→藤川球児ラブラブ!ラブラブ!

広島カープでは、次のとおり。

3→衣笠祥雄さん
8→山本浩二さん
山本浩二さんは二度目の監督に就任した時、現役時代の背番号8をつけた。
15→黒田博樹
背番号15は、黒田が米大リーガーとなり広島カープを離れて復帰するまでの間は、準永久欠番同様の扱いで空き番となっていた。

中日ドラゴンズでは、次のとおり。

10→服部受弘さん
15→西沢道夫さん

服部受弘さん、西沢道夫さんは著名な功績が評価されての永久欠番ではないショック!ショック!

1958年のシーズン終了後、中日ドラゴンズはチームの若返りを図るとして服部さん、西沢さん、杉下茂さんに現役引退を勧告した。

その代わりに背番号を永久欠番にすると打診して、服部さんと西沢さんがこれを受け入れたのだった。

なお、杉下さんは1959年から監督に就任することが決まっていたため、現役時代の背番号20を引き続き監督としてもつける代わりに、永久欠番は固辞したのだった。

中日ドラゴンズの背番号20は、杉下さんの後に権藤博さん、星野仙一さん、小松辰雄さん等がつけて、ドラゴンズのエースナンバーとなった。

パ・リーグでは、そのチームでの著名な功績が認められての永久欠番が一つだけあった。

2004年に消滅した、近鉄バファローズの鈴木啓示さんが付けていた背番号1であった。

2005年、オリックスバファローズは鈴木さんへ背番号1の永久欠番を打診するも、鈴木さんはこれを固辞した。

現在、西武ライオンズの背番号24は永久欠番になっている。

だが、これは前身の西鉄ライオンズの名投手稲尾和久さんの功績を讃えて稲尾さんの没後5年経った2012年に永久欠番となったものであり、西武ライオンズでの功績で永久欠番になった選手の背番号はまだない。

後に、ソフトバンクホークスの監督を務めた秋山幸二は、入団時の背番号が71だった。

秋山の身体能力の高さを買ったのが1982年に監督に就任した広岡達朗さんで、広岡さんは秋山の背番号を71から24に変えた。

清原和博が西武ライオンズに入団した時に、西武は清原に背番号3を与えた。

これと同時に、秋山の背番号を1に変えた。

24は、当時在籍していた助っ人外国人選手のロシア系アメリカ人ジョージ・ヴーコヴィッチ(登録名ブコビッチ)がつけた。

現在、西武の背番号1はベテランの栗山巧がつけている。

背番号3は、今年から山川穂高がつけた。

楽天イーグルスはチームの歴史こそ浅いが、永久欠番がある。

星野仙一元監督の背番号77を永久欠番にしているが、日本球界で監督の背番号が永久欠番となったのはこれが初めてであり、現時点で唯一である。

楽天には、もう一つ永久欠番がある。

背番号10を永久欠番としているが、これはスターティングメンバーの9人目に続く、10人目の選手の意味だとか。

類似した意味で、ロッテマリーンズは背番号26を準永久欠番としている。

25人のベンチ入り選手に次ぐ、26番目の選手の意味だとか。

楽天の10人目、ロッテの26番目の選手とは、共にファンの皆様を意味する。

マリスタのロッテベンチには、背番号上部に名前がローマ字等で書かれてない背番号26のユニフォームが掲げられている。

また、ロッテの球団公式ファンクラブの名称「TEAM 26」も同じ意味で名付けられた。

日本ハムファイターズは、2005年に死没した初代オーナー大社義規さんが1981年日本ハムファイターズとして初めてパ・リーグを優勝した時、優勝を祝し大社オーナーが着用した背番号100のユニフォームにあやかり、2009年に100を永久欠番とした。

なお、日本では三桁背番号は育成契約選手、ブルペン捕手やバッティング投手等の裏方に限られるため、支配下選手や監督、コーチが三桁背番号をつけることはない。

準永久欠番については、思いついた時に書きたいと思う。