月曜日に、1977年に公開された名作中の名作映画「八甲田山」を、TOHOシネマズなんば別館で鑑賞して来た。
TOHOシネマズなんば別館は旧敷島シネポップで、元東宝敷島劇場跡に建設された映画館だ。
また、私が42年前に「八甲田山」を鑑賞した千日前国際劇場跡地にはパチンコ店のマルハンが建設されたが、かつて東宝敷島劇場と千日前国際劇場は隣り合わせで、今はTOHOシネマズなんば別館とマルハンが隣り合わせになっている。
何せ42年ぶりなので、四捨五入すれば還暦となるオッサンの私が、中学生の時に鑑賞して以来となる映画館での「八甲田山」鑑賞となった。
「八甲田山」は数年前にデジタルリマスターが施されたようで、42年前の作品ながらキレイな画像で見ることが出来た。
しかし、出演俳優の多くが故人となっていることに、42年の月日を感じた。
この映画、東宝が配給元やったんやね。
千日前国際劇場で上映されたので、松竹が配給元だと思っていた



理由は、東宝敷島劇場より千日前国際劇場の方が規模が大きく、当然座席数も収容人員も多かったからである。
今の映画館は消防法の規制等により座席指定総入れ替え制となっているが、昔は立見での映画鑑賞も可能だった。
また、基本的に同一スクリーンで1作、二本立ての場合は2作が繰り返し上映されたため、閑散期には1日中映画館に入り浸って繰り返し鑑賞することも可能だった。
さらに、ヒット作の上映で混み合う映画館は座席のみ総入れ替え制となることから、わざと座席を利用せず立見で繰り返し鑑賞する人もいたのだった



私は、ダチと角川映画を今はなき梅田東映で鑑賞した際に、薬師丸ひろ子さん主演作品と原田知世さん主演作品をまず立見で連続鑑賞し、その後座席で連続鑑賞したことが何度かあった。
後述するように、松竹専属の野村芳太郎さんが製作スタッフに加わっていた縁もあって、東宝だけでなく松竹の映画館でも上映されたのだった。
「八甲田山」は当初東映に配給の話を持ち込んだようだが、当時の東映の社長だったワンマンを絵に描いた岡田茂さんが「明治時代を描いたこんな作品は絶対に流行らん
」と言ってアッサリ断ったことはよく知られた逸話であり、当時東宝、松竹よりも多くの興行収入を計上していた東映は、「八甲田山」が歴史的大ヒットとなる作品となっても余裕をかますことが出来たのだった。

」と言ってアッサリ断ったことはよく知られた逸話であり、当時東宝、松竹よりも多くの興行収入を計上していた東映は、「八甲田山」が歴史的大ヒットとなる作品となっても余裕をかますことが出来たのだった。主な出演俳優は、下記のとおり。
高倉健さん(故人)
北大路欣也さん
加山雄三さん
栗原小巻さん
加賀まりこさん
秋吉久美子さん
三国連太郎さん(故人)
緒形拳さん(故人)
森田健作さん
小林桂樹さん(故人)
藤岡琢也さん(故人)
島田正吾さん(故人)
丹波哲郎さん(故人)
大滝秀治さん(故人)
神山繁さん(故人)
菅井きんさん(故人)
主な16人の出演俳優の内、半数以上の10人が故人となっている。
大竹まことさんがこの映画に出演していたことを今回再鑑賞して初めて知り、思わず



作品の内容については語らないが、新田次郎さん原作の小説を原案に橋本忍さんが脚本を書き、東宝の森谷司郎さんが監督を務めた。
製作は、脚本を書いた橋本忍さん、松竹の野村芳太郎さん、当時東宝映画の社長だった田中友幸さんの3人で、主な製作従事者は皆故人となっている。
今とは違い、昔は東宝、松竹、東映が独自に映画製作者を抱えていたのだ。