F1グランプリは、初開催となるロシアグランプリが行われている。

先週の日本グランプリでの事故による頭部の負傷で、依然予断を許さない状況が続いているジュール•ビアンキの状態について、急遽来日して付き添っているご両親は、急性硬膜外血腫とびまん性軸索損傷を発症し、血腫を除去するために緊急手術を行ったと発表している。

また、F1競技長のチャーリー•ホワイティングとFIA会長のジャン•トッドは、昨日ロシアグランプリの開催地ソチで、現時点までで分かり得る情報に基づいた事故発生原因等についての分析結果を公表し、偶発的な要素が重なり合って不幸な事故が発生したが、エイドリアン•スーティルがコースオフした後のマーシャルによる車両撤去作業やダブルイエローの表示は適切なタイミングで適切な手順を踏んで行われていたことと、負傷したビアンキの収容とその後の病院への搬送についても適切な手順を踏んで行われたことを強調した。

さて、びまん性軸索損傷とは脳に回転性の外力が加わる等で、脳の神経細胞である線維(軸索)が広範囲に渡って断裂し、機能を喪失すると考えられている疾病とか。

受傷した時点で意識を失い、生命維持中枢(脳幹)が損傷してる場合、死に至ると言う。

赤ちゃんはまだ脳が固定されていないため、あまり揺するとびまん性軸索損傷を発症すると言われている。

また、HR&HMのライブ等であまりに過度なヘッドバンキングをすると、成人でもびまん性軸索損傷を発症するとも言われている。

福永祐一騎手の父福永洋一元騎手は、落馬事故で頭部を強打し、びまん性軸索損傷に起因する脳幹挫傷を発症したと言われている。

奇跡的に一命を取り留めたものの、言語障害、運動機能等多くの機能を喪失する後遺症が残った。

2006年に、デビューからあまり日が経たない内の障害レースでの落馬事故で亡くなった竹本貴志騎手は、頭部強打によるびまん性軸索損傷に起因する、脳幹挫傷による急性呼吸機能障害が死因と発表された。

びまん性軸索損傷については、MRI検査で典型的な所見が認められる場合とそうでないもの場合があるという。

また、治療法がなく、ひたすら脳の回復を待つだけだと言う。

予後については非常に悪く、24時間以内に意識の回復がなく、脳幹挫傷を発症してる場合の死亡率は6割近くにもなり、一命を取り留めた場合でも重度の後遺症が残ると言う。

その後遺症は広範囲に及び、意識障害、高次脳機能障害(記憶喪失、言語障害等)等であらゆる機能を喪失するとか。

マルシャは、ジュール•ビアンキに敬意を表する意味でロシアグランプリでは代わりのドライバーをエントリーせず、FIAから許可をもらってマックス•チルトンだけが参戦しているが、如何に今季のレースが残り少ないとは言え、今後も1台エントリーが認められるとは限らない。

代わりのドライバーが見つからない場合、マルシャチーム自体のエントリーが認められなくなることも十分あり得るのだ。