京都府は、八幡市と久御山町間の木津川に架かる上津屋橋が、台風11号での川の水の増水で橋桁が流され、4年続けて橋が流出したことに鑑み、架設以来ずっと流れ橋だった橋のあり方を根本から見直すことを明らかにした。
流れ橋とは、橋脚に橋桁を乗せるだけの構造の橋梁であり、川が増水した場合に橋桁が流されるものである。
上津屋橋(通称、木津川流れ橋や八幡流れ橋と呼ばれる)は、昭和28年に渡し舟の代わりに架設された橋梁で、京都府道の一部分であり、もちろん京都府が管理している。
橋脚、橋桁共に木製で架設され、一部は橋脚がコンクリート製に変えられたが、歩行者、自転車専用橋として地域住民に利用されるだけでなく、付近に住宅や電柱がないことから、時代劇のロケ地としても昔から利用され、観光地ともなっている。
川が増水すると橋桁が流される構造のため、台風や梅雨前線、秋雨前線等による大雨での増水で度々流出し、その度に京都府が復旧して現在に至る。
今でこそ、新木津川大橋が開通して、橋が流出しても約500m迂回すれば済むようになったものの、それまでは数km迂回する必要があった。
元々流れ橋として架設された橋とは言え、今回の台風11号による川の増水で、4年連続で通算して21回も橋が流出し、その度に高額の税を支出して復旧することを繰り返したため、橋が流出する度に不便な生活を強いられる地域住民だけでなく、京都府民の多くから、税の使い道として不適切との批判があった。
流れ橋に拘らず、一時的には億単位の費用支出とはなるが、歩行者、自転車専用の永久橋を架設して地域住民の生活を最優先することが、税の適切な使い道であるとの見解を持つ府民が多く、時代劇のロケ地として、今後も風情のある流れ橋を維持すべしとの見解を持つ府民は少数であると考えられる。