大阪市電の霞町車庫跡地の再開発事業の目玉として開業した遊園地がフェスティバルゲートだったが、すぐに飽きられて事業は破綻し、閉鎖に追い込まれた。

役所主導の再開発事業の認識の甘さをもろに見せつけた、最たる例となってしまった。

結局、大阪市は折からの財政難から跡地を民間企業にタダ同然の価格で売却せざるを得なくなり、パチンコ等のアミューズメント事業を展開するマルハンが落札した。

大阪市は、パチンコ店等風俗営業法の許可が必要となる店舗を出店しないことを跡地売却の条件としていたが、これは5年の期間限定条件だったとか。

当初、マルハンは韓流テーマパーク型商業施設を出店するとしたものの、条件の期限が切れる時期になって、パチンコ店を含む商業店舗出店を大阪市に提示し、大阪市も容認したと言う。

そんなもん、当たり前やん。

言っちゃ悪いが、土地の売却先に対して、土地の利用方法についてああだこうだ言うんやったら、売らんかったらええだけ。

大阪市は、売却先のマルハンに対してさらなる寄付金を要求し、地域の治安、防犯対策を地元と一緒にやるための費用拠出まで求めているらしく、マルハンは払う方向で検討しているとか。

つまり、これらの費用を支払っても、マルハンは事業が成立すると目算を立てていることが、容易に想像出来る。

また、地元は土地が廃墟と化して放置されているよりは、どんな形でも利用してもらった方がいいとして、パチンコ店の出店を認めていると言う。

私は市電の霞町車庫はリアルタイムで知らないが、広い土地にバスがたくさん並んでいた頃は知っている。

昔は、地下鉄動物園前バス停と東住吉区、平野区の主要地を結ぶバス路線がたくさんあり、霞町車庫はその拠点となっていた。

地下鉄谷町線の延伸で、動物園前と東住吉区、平野区を結ぶバス路線は地下鉄と置き換えられる形で多くの路線が廃止となり、広い土地に少ししかバスが並ばなくなった。

その頃に、大阪市交通局がフェスティバルゲート構想を発表したのだったが、大阪市の職員は大阪人の気質を理解してるのかと疑うような、杜撰でかつ甘い目算で収支をはじいていた。

やる前から破綻するのは目に見えており、その通りの結果が出た。

昔は、パチンコ店があると地域の風紀が乱れることが多かったため、風俗営業法の規制がかかるようになった。

私が以前住んでいたところは、パチンコ店から道路一本挟んで小学校があったが、今なら風俗営業法の規制により、学校の周囲から一定の距離離れた場所でないと、パチンコ店を出店することは出来ないのだ。

阪急東通、千日前等、キタとミナミの主要な商店街にもパチンコ店がたくさんあるが、パチンコ店があることでキタとミナミの風紀が乱れているとは思えない。

得体の知れない韓流テーマパークより、パチンコ店の方が用途が明白であり、私はフェスティバルゲート跡地にパチンコ店が出店しても構わないと思う。