近年、多くの良血馬を所有して、関西、関東の競馬を賑わしている里見治、美恵子夫妻。


里見治オーナーと管理する池江泰寿調教師が、今年のクラシック戦線に参戦することを期待しながら、新馬戦以降勝ち鞍を挙げられないのが、昨年のダービー馬キズナと同じ、ディープインパクト×ストームキャット牝馬の配合馬、サトノアラジンである。


新潟での新馬戦以降はずっと重賞競走に出走して来たが、皐月賞の有力候補イスラボニータ、ワンアンドオンリーの後塵を拝し続け、収得賞金は新馬戦勝ちで得た400万円から増えていない。


そのサトノアラジンが、阪神での自己条件戦ゆきやなぎ賞(芝•外2400m)に登録している。


父ネオユニヴァース×母ウインドインハーヘア、つまりディープインパクトの半弟にあたる超良血馬モンドシャルナは、淀での新馬戦以降は重賞競走若しくはオープン特別に出走するも成績がまったく上がらなかったので、サトノアラジン同様新馬戦勝ちで得た400万円から収得賞金が増えず、必勝を期して中山まで遠征して、メンバーが手薄な自己条件戦に出走したが、人気薄の馬にあっさりと逃げ切られてしまい、自己条件戦すら勝てなかった。


もし、サトノアラジンがモンドシャルナ同様自己条件戦すら勝てないとなれば、ダービー出走が叶わぬようになる可能性が高くなってしまう。


サトノアラジン、モンドシャルナ共に勝てない馬なので、仮に皐月賞トライアルの若葉ステークスに出走しても、2着だと皐月賞への優先出走権は得られても、収得賞金が増えないので、重賞競走としてはメンバーが手薄になる毎日杯に出走すると踏んでいたが、モンドシャルナは自己条件戦に回ったし、サトノアラジンも回る可能性が高い。


ちなみに、自己条件戦を勝っても収得賞金は900万円であり、皐月賞出走は抽選対象若しくは賞金除外対象となるだろうし、ダービーは抽選対象にすらなれずに賞金除外対象となるだろう。


昨年のキズナのように、皐月賞出走を見送ってダービー出走に向けて仕切り直すとしても、なかなか勝てない馬が自己条件戦を勝ち、かつダービートライアルで優先出走権を得る、若しくは京都新聞杯で収得賞金を増やす確率は、あまり高くないと思われる。


過去の傾向からレース予想する、赤本でおなじみの須田鷹雄さんは、サトノアラジンを「オーナー、調教師泣かせの面倒くさい馬」、モンドシャルナを「至宝ディープインパクトに似ず、気性難を絵に描いたブラックタイドに似てしまった厄介な馬」と評しているが、共に完全な人気先行馬に成り下がった。


関東で人気の高いアデイインザライフもこの傾向にある馬で、今のままだと期待されながらダービー出走が叶わない可能性が高いと思われる。


アデイインザライフは、前にも触れたようにディープインパクト×サクラバクシンオー牝馬の配合馬で、クラシックディスタンスへの適性が?な馬である。


きっかけを掴めばいい方向にトントンと進むのだろうが、過去にもダービー出走を期待されながら、新馬戦、未勝利戦以降収得賞金をまったく増やせずに、いつしか忘れ去られてしまった馬は数多くいた。


サトノアラジン、モンドシャルナ、アデイインザライフはファンの多い馬なので、管理する池江泰寿、角居勝彦、鈴木康弘調教師がどのようなレースを選ぶかが常に注目されるが、果たしてサトノアラジンはいかに。