有馬記念を勝ったオルフェーヴル、残念ながら有馬記念を回避したエイシンフラッシュは、注目を集めて種牡馬入りする。
その一方で、競走成績は地味であったが、血統背景の良さで種牡馬入りする馬も。
ネヴァブションとフェデラリストだ。
ネヴァブションは、今年10歳の老雄で、無類の中山巧者だった。
けい養先も決まり、第二の馬生を歩むことになった。
フェデラリストは、1995年のオークス馬ダンスパートナーの仔。
ダンスパートナーは、競走馬としてはオークスとエリザベス女王杯を勝ち、優秀な成績を挙げたが、ノーザンダンサーの近親配合で産まれた母馬ダンシングキーとサンデーサイレンスの配合で誕生した馬だったので、当初は日本では配合出来る種牡馬が限定されるとして、アメリカで繁殖牝馬となった。
しかし、気性が悪くてまともに走らない仔ばかり誕生し、牡馬はせん馬にしないと使いものにならない馬ばかりだった。
また、牝馬は体質の弱い馬ばかり誕生し、競走馬デビュー出来ないままで繁殖牝馬となった馬ばかりだった。
現在、ダンスパートナーは日本に戻って来ているが、アメリカで種つけして日本で産まれた馬が、フェデラリストだった。
当初は、母ダンスパートナーを管理した栗東の白井寿昭調教師の厩舎で管理され、3歳時にデビューしたが、すぐに園田競馬に転籍した。
ダンスパートナー牝馬に多かった体質の弱さがフェデラリストに出てしまい、中央競馬の調教についていけなかったため、中央競馬で勝ち上がるのは無理と判断されたのだった。
中央では未勝利に終わって園田に転籍する馬は、通常C2クラスにランク付けされるのだが、フェデラリストはその下のC3にランク付けされた。
これは、地方競馬での最下級クラスであって、それ位弱い馬という評価しかされなかったのだ。
園田でじっくり調教を積み、勝利も挙げたので、美浦の田中剛調教師の厩舎に入る形で中央競馬に再転入した。
再転入後、中山金杯と中山記念を勝ったが、体質の弱さに加え、気性の悪さが出てきたため、勝てなくなってしまった。
ダンスパートナーから産まれた牡馬は、フェデラリストを除いてせん馬となって繁殖能力を失ったため、フェデラリストを種牡馬にして、ダンスパートナーの血を後世に残すことにしたようだが、ネヴァブションと違ってけい養先は未定である。