プロ野球は、今日からセ・パ交流戦が始まる。


セ・パ交流戦は、2004年シーズンを持って近鉄がバファローズの経営から撤退して、日本のプロ野球が存続の危機に陥ったことに端を発して、米大リーグのインターリーグを範に取って考案された。


楽天がイーグルスを結成してプロ野球経営に参画しなければ、今のセ・パ6球団ずつの図式が崩壊し、日本のプロ野球は迷走していたかも知れない。


セ・パ交流戦は2005年から始まり、当初の2年は各球団6試合総当たりの36試合実施されていた。


しかし、ファンサービスとして実施され始めたセ・パ交流戦が、日程消化に追われて悪天候でも強行される等、ファンサービスと逆行する面がクローズアップされたため、2007年から各球団4試合総当たりの24試合に改定されて、現在に至る。


セ・リーグ6球団は、これを6球団3試合総当たりの18試合に減らすよう提案しているが、パ・リーグ6球団は現状維持を求めている。


各リーグ公式戦を加えた試合数のバランスを考えれば、パ・リーグの主張どおり現状の試合数がいい。


セ・リーグ6球団のフランチャイズは、東京23区(巨人、ヤクルト)、横浜市(DeNA)、名古屋市(中日)、西宮市(阪神)、広島市(広島)と、最遠の東京~広島間でも1000km未満の移動距離で済むが、パ・リーグ6球団のフランチャイズは、札幌市(日本ハム)、仙台市(楽天)、千葉市(ロッテ)、所沢市(西武)、大阪市(オリックス)、福岡市(ソフトバンク)と点在し、セ・リーグ6球団のフランチャイズからだと移動距離が1000kmを越える場所があって、その移動に費用が嵩むと言う、ファン不在の勝手な論理を展開しているに過ぎない。


両リーグ選手会から減少案が提案されているのならともかく、セ・リーグ6球団主導の勝手な論理からの提案であり、9年前のことを忘れたのかと、セ・リーグ6球団に物申したい。


普段、阪神タイガースの試合を主に見ているので、プロ野球の試合はどこも多くのファンが見ていると言う錯覚に陥るが、たまにおっ!サンテレビ等でオリックスバファローズの試合を見ると、観客が少なくガラガラのスタンドで試合をしてることの方が多いのだ。


そのオリックスを例に挙げると、セ・パ交流戦の阪神戦と巨人戦には特別料金を組み、通常カードより割高な入場料金になっているので、阪神戦と巨人戦の減少=収入の減少となる。


オリックス以外のパ・リーグのチームが、阪神戦と巨人戦に特別料金を組んでいるのかどうかは知らないが、もし組んでいるのならばオリックス同様収入が減るので、交流戦の試合数減には反対するだろう。


昔、セ・リーグでは巨人戦にのみ特別料金を組んでいて、交流戦で巨人戦が減る=収入が減るとして、交流戦導入にほとんどの球団が反対したが、今でもセ・リーグ公式戦の巨人戦に、特別料金を組んでいる球団はあるのだろうか?


阪神タイガースは、昔存在した対巨人戦の特別料金を数年前に撤廃した。


セ・リーグ各球団からいつもやり玉に挙げられるのがやはりオリックスで、セ・パ交流戦の中で最も不人気なカードで、観客動員が少ないのだ。


京セラドーム大阪でのオリックス主催試合の阪神戦と巨人戦で、オリックスファンより阪神ファン、巨人ファンの方が多いのは言うまでもなく、前身の阪急ブレーブスがスター選手がたくさんいて強いのに人気がない不遇な球団だったのに対して、オリックスはスター選手は少ないし、開幕からパ・リーグ最下位を独走して弱いと来るから、そりゃファンが増える訳がない。


昨年、シーズン終幕前に岡田前監督が辞意を表明したにも関わらず、残り数試合の指揮を岡田前監督に執らさずに森脇ヘッドコーチを監督代行に立てて、岡田前監督を休養名目で事実上解任したことには、正直驚きを隠せなかった。


また、その森脇監督代行を正式な監督に就任させ、元日本ハム監督の梨田さん等を招聘しなかったことで、オリックスにはチームを強くする意思がないと言わんばかりだった。


とどめは、米大リーグへの流出が濃厚な糸井をわざわざトレードで獲得して、内野の選手層が薄い日本ハムに大引を譲渡したことには、正直呆れてしまった。


金子誠は年齢的にフル出場が無理だし、主力の小谷野が故障がち、若手内野手が伸び悩んでいる日本ハムで、大引が貴重な戦力となっていることは言うまでもない。


阪神の交流戦の開幕戦の相手は、パ・リーグ最下位独走中のオリックスと、対戦相手に恵まれた。


昨年、阪神は対オリックス戦1勝3敗と負け越したが、チームが連勝で波に乗る今年なら勝ち越せる相手だろうし、出来れば4戦全勝したい相手だ。