加古川での夜勤では、KY(危険予知)が点呼の後のミーティングで行われたが、実はその日に労働災害が発生していたのだ。


夜勤の帰りに、加古川市からは加古川(河川の名称です)を挟んで隣街となる高砂市在住の、我々に仕事を発注した会社の社員が居眠り運転で対向車に衝突したと言う。


双方の車は著しく損傷したものの、幸い両運転手にケガはなく、警察は対物物損事故として示談で処理するよう指示し、その社員の車が自家用車だったため、自身の保険で対応することになったと言う。


しかし、これが社用車だったならこんなに簡単には片付けられなかったし、もし運転手が負傷していれば、対人事故かつ労働災害として、会社(たいてい、労災を起こした社員が所属する部署の部長と担当取締役、人事部長、人事部担当取締役、安全衛生担当役職者)は、労働災害報告稟議書の写しを労働基準監督所に提出して、こってりとしぼられるのだ…。


つまり、労災は会社として恥であるので、社員教育を徹底しなければならない義務があるのだ。


しかしながら、私が所属部の安全スタッフ、衛生管理者をやっていた時に、大規模な労災が7件発生した。


その内訳は


死亡災害
(当社からの発注先の孫請社員)

2件(しかも、同一現場)


休業災害

2件

(重量物運搬中に階段から転落し、足首の靭帯損傷で、1ヶ月仕事を休んで自宅から通院加療を要した)

(請負業者の班長が、高所からの転落事故に遭い、脳挫傷により左半身麻痺の後遺症が残る)


不休災害

3件

(1件は、重量物運搬中に階段から転落した休業災害と同時に発生し、右手首を損傷したため、軽微な仕事に留めて、1ヶ月の通院加療を要した)

(1件は、社員が熱中症で倒れ、救急車で病院に搬送されたが、その日の内に帰宅し、翌日も通常どおりの業務に就いた)

(1件は、高所からスパナを落下させて渡そうとしたが、下にいた者が受け損ない、前歯を折損した。高所から工具等を落下させての受け渡しは、所属詰所職務規定で厳禁されていたのに、双方共にそれを失念していた。職場長は、職務規定が有名無実化しているのではないかと職制から問い詰められてノイローゼとなり、半月仕事を休んだが、会社で労災認定が棄却され、潜在化した労災となった)


仕事へのポリシーは人さまざまだろうが、何と言っても生活の糧である「お金を稼ぐ」ことが第一の「目的」であることは全員に共通してることであろう。


その生活の糧となる「お金を稼ぐ」ための仕事で災害に遭うのは、一番忌まわしいことであるが、私が職に就いて2Xで、認定されただけで7件発生している。


しかも、2人の方は命を落としたのだ。


恥ずかしながら、私自身社用車を詰所の車庫内で破損させたことがあった。


運行前点検を終え、荷物を積みやすい場所にバックさせる時に、扉を閉めないままバックさせたのだった。

ミラーで後ろが見えなかったので、ハッとしたが時すでに遅し…。

この事故を私が起こしたのが月曜日。


実は、前々日の土曜日に、仕事を終えて詰所に帰ってきた、1年先輩が運転していた車を、詰所建物の柱にぶつけ、前部をひどく損傷したばかりだった。


僅か2日で、3台の社用車の2台を使い物にならないようにしてしまったため、翌日の火曜日に臨時の安全集会が開催されたが、私も先輩も、その間ずっと針の筵に座らされている心境だった。

車の修理が終わるまでの1週間、施設、機器の点検業務スケジュールが大幅に変更された。


壊れた物は修繕するか、買い直せばしまいだが、人の身体はそうはいかない。


労働災害撲滅、仕事を続ける限り、永遠の課題となろう…。