JRAの4大主場で、私が最も疎遠なのが、中山競馬場だ。


大規模リニューアル工事途上の平成2年に2回、ほぼ工事が完成した平成3年に1回、そして一部リニューアル後の平成16年に1回と、たった4回しか行ったことがない。


疎遠な理由は、平成2年~3年当時、叔父が杉並区、いとこが調布市と、井の頭線&京王線の沿線に住んでいたため、府中に行くには超便利だったが、中山に行くには超不便だったからだ。


平成16年は、千葉市の幕張メッセに「東京オートサロン」を見に出かけたついでに行ったのだった。

平成15年暮れの中山大障害が雪で延期になり、ちょうどこの時期に代替開催されることになったため、中山大障害だけを見に行ったのだ。


今は、新宿に地理勘があるので、府中へ行く時には新宿で宿泊するが、東京オートサロンを見に行った時は、千葉駅周辺に宿泊していた。

海浜幕張駅近辺のホテルは高価で、かつ出展者が利用するため、予約がままならなかったからだ。

海浜幕張へは、千葉から内房あるいは外房線の電車で蘇我へ行き、京葉線に乗り換えて行っていた。

しかし、千葉駅からでも中山競馬場は遠いので、拠点にし辛い。
西船橋には快速が止まらない(ホームすらない)し、総武緩行線の津田沼~千葉間は列車本数が少ないので、距離以上に時間がかかるのだ。


平成2年~3年、杉並区の叔父宅からどうやって行ったか。

とりあえず新宿へ出て、中央~総武緩行線に延々乗って西船橋まで行き、武蔵野線に乗り換えて船橋法典に行くのが一番ノーマルなルートだろうが、おかしなルートを試した。

往路は西船橋まで乗らず、手前の下総中山で降りて、徒歩で行った。
しかし、遠かったショック!

復路は、俗称「オケラ街道」を歩く人の後ろをついて行き、東中山駅から京成線で上野へ、銀座線に乗り換えて渋谷へ、そして井の頭線に乗り換えて戻った。

「オケラ街道」も長く、そして駅まで遠かったショック!

結局、2回目&3回目は、ノーマルなルートで行った。


4回目は、幕張メッセの最寄り駅海浜幕張から京葉線に乗ったが、武蔵野線との乗換駅南船橋まで行かず、手前の新習志野で乗り換えた。

今もあるのかは知らないが、新習志野発で南船橋から武蔵野線に入る電車があったので、それを往復共利用した。

この電車は、なかなか便利がよかった。


しかし、船橋法典駅から中山競馬場の内馬場施設までの地下通路は、暗くてひたすら長いショック!

メインスタンドに行くには、内馬場施設から、さらに地下通路を歩いていかなければならないショック!


平成16年に行った時にも「ずいぶん古くさくなったなぁ…」と思ったが、ファンのみならず、業界関係者からも、中山競馬場は最も評判が悪く、私が知る7年前からほとんど手が加えられていないようで、観戦エリアはもちろん、業務エリアの老朽化が進んでいるだけのようだ(藤田騎手や西山オーナーが、著書やブログで問題提起していますね)。


中山競馬場はJRA10場で最も早くリニューアルされたが、それからでも20年が経過しているので、老朽化、陳腐化が進んでいるのは、容易に想像できる。


現在中京競馬場が全面リニューアル工事中で、その次は道営競馬開催がなくなったのと、函館競馬場のリニューアルが完了して工事に着手しやすくなった、札幌競馬場をリニューアルすると思われた。

しかし、東日本大震災で福島競馬場が著しく損傷したため、その復旧もしなければならなくなった。


馬券馬チケットの売り上げが減る中、現場では賞金、出走手当、賃金等が減ったようだが、観戦客へのサービスダウンは馬券馬チケットの売り上げ減少に拍車をかけることになりかねないので、避けなければならない。


早期に中山競馬場の再リニューアルはしなければならないだろうし、札幌競馬場のスタンド建て替えを中心としたリニューアルもしなければならないし、さらには福島競馬場を早く復旧しなければならないしで、JRAは大変ですなぁ…。


中京競馬場のリニューアルは、旧スタンドの老朽化だけでなく、スタンド建て替えによって新耐震基準を満たす目的も兼ねており(旧スタンドも、補強はされていたが…)、札幌競馬場の現在のスタンドも、中京競馬場の旧スタンド同様の理由で、建て替えは必要なのだ。


スタンド建て替えを中心とした競馬場のリニューアルを進めるJRAの動きを疑問視する新聞記者もいるようだが、観客の立場からすれば、より快適な観戦環境を提供してもらうのが有り難いに決まってるので、このような記事を書く新聞記者の見識を疑いますね。