昨今、精神疾患者は増加傾向にあり、その経済的損失が問題視されています。
今の時代、誰でもその病に罹患するリスクは高く、もし、自身が精神疾患となったとき、病院選びは最も重要です。
医者によって、あなたを薬漬けにするか、寛解に導いてくれるか、左右されてしまいますから。
私の経験で最も怖かったのは、男性更年期になってしまったとき、それが鬱病だと思い、とある心療内科を受診したときでした。
問診とスケールを採り、その結果、鬱病であると誤診され、飲んでも改善するわけもない、強烈な精神安定剤と睡眠薬を毎回処方され、仕事もろくにできる状態でなくなりました。
その後、泌尿器科にかかり、ホルモン注射と漢方薬で症状は改善し、寛解となりました。
しかし、現在、職場の雰囲気の悪さや仕事の捉え方の違いで適応障害となり、それが不眠症へと繋がっていきました。
実は、この不眠症が続いたせいで、幻聴や幻視があったため、若年ではあるけれど、レビー小体型認知症も疑いました。だから、睡眠障害外来ではなく、認知症も診れる心療内科を受診しました。
その担当医は、とても丁寧な先生です。レビー小体については、「あなたの年齢では、ちょっと考えられないですね。」と。幻聴幻視と言えば、統合失調症も挙げられますが、それも、「中高年世代で突然統合失調症になるのも考え難いですね。」と、私が持つ不安要素を削っていってくれました。
「結局原因は、職場の環境であるから、部署を変えてもらうか、最悪は転職する覚悟はありますか?」と、いきなり仕事辞めろってどういうこと?と思いました。私は「直ぐに答えは出せません。」と申し上げると、「では、診断書は保留にしましょう。私が適応障害による不眠症と今日書いてしまえば、仕事を辞めなければならなくなるかもしれません。今日はとりあえず、夜眠れる薬と、気分を安定させる薬を処方しましょう。」と、漢方薬を処方してくれました。
先生も漢方薬では効かないことはわかっているはずで、その後は、しばらく依存性のない薬を騙し騙し出して下さいました。
そして、つい先日ですが、転職する旨をお伝えしたところ、「そうですか!やっとお気付きになったのですね。あなたは最初から答えを出していらしたので、そう、転職して環境が変われば治るはずです。では、薬は本日で中止しますか?」とおっしゃいました。
私は、「ハッ!」としました。患者自身に気付かせる療法といえば、カール・ロジャースのクライエント中心療法を先生は採られていたのでしょう。なるほど、だからいつも私の話しを聞くに徹して下さり、そしていつも共感して下さったんだなと。
正直、処方されていた薬を調べて見ると、「えっ?」と疑問に思っていたし、先生に聞いても「あー、それはそういう用途にも使われているので。」と、微妙な答えしかなかったので、「あーっ、なんかプラシーボ的な処方かな?」とは、薄々勘付いてはいました。
先生は、私に対しては、薬で症状を抑えるのではなく、初めから「自分で答えを出すことを導いて、改善させた方が良い」とご判断されたんだと思っています。
実は、転職を決めてエージェントにお願いしている現在、不眠があっても幻聴も幻視もなく過ごせています。
人は環境で変わります。大事な自分の能力や経験を、クソのような職場で台無しにするのは、時間の無駄です。
もし、薬漬けを採る医者に当たっていたら・・・・と思うとぞっとします。人生終わっていたかもしれません。
薬漬けの治療に疑問を感じたら、セカンドオピニオンや、他の病気を疑うことも必要です。
実際、精神疾患の方で病院を変え、服薬内容の見直しを図った方の中には、症状が落ち着いた方もいらっしゃいますし、中年層の方、特に男性では、私のように男性更年期は要注意です。精神科や心療内科では、鬱病と誤診されてしまうかもしれません。
あなたが、良いドクターとお会いでますように🙏