とらたび〜世界一周西遊記〜

とらたび〜世界一周西遊記〜

大学1年休学して、世界一周の旅に出ています。
現在10カ国目エジプト!

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僕の旅の目標のひとつに、「フィンランドの小学校を訪問する」というのがありました。
フィンランドの教育はとても有名で、次世代型の学力を測るというPISA型学力テストでも、常にトップクラスの成績を誇っています。

なぜそんなにも質の高い教育だといわれるのか?

将来小学校の先生を目指す身としては、この旅の間に実際に自分の目で見ない訳にはいかないと思い、ドイツからはるばるフィンランドまで往復チケットで飛んだのです。

フィンランド中部のOuluに現在留学中の元ラボっ子、笹ヶ瀬真樹(まゆげ)君の家に滞在させてもらいながら、周辺の小学校を訪れました。
2つの小学校に見学したい旨を伝えると、直接突然の訪問にも関わらず快くOKしてもらえました!
フィンランドの人の温かさを感じます。

ひとつはOulun Normaalikouluです。
ここは大学の付属校で、iPadを生徒分用意しているなど、かなり設備が充実していました。
残念ながら、授業を見ることはできず。

もうひとつはRajakylan Koulu。
ここでは、授業や休み時間も見学させてもらうことができました!

ここで、見たり話を聞いたりして知った、フィンランドの教育が優れていると言われる理由と思われる要素を発表します!

・1クラスにおける生徒の数が少ない
・グループワークをうまく活用している
・問題のある児童を個別に対応する先生がいる
・休み時間には必ず全員が外に出て遊ぶ
・教師は3~4時くらいに帰る
・先生たちが尊敬されている
・塾がない
・教師の職業としての人気が高く、教育学部に入るのさえ狭き門
・教育実習の期間が1年間ある
・職員室はなく、かわりに先生たちのリラックスルームがある。

さて、どうでしょう。
きっとまだまだ探せばたくさんあるのですが、僕が見つけられたのはこれくらいでした。

僕はフィンランドに来る前は、きっと教育の質が高いのはその授業内容に秘密があるからだ、と思っていました。
しかし、実際に授業を見てみると・・・意外と普通。
先生が説明する、問題を解く、答え合わせをする。
多少グループ活動が多いように感じましたが、それ以外は一見何の変哲もない、普通の授業でした。

授業が終わってから、先生に質問してみました。
「フィンランドの教育は、なぜ質が高いのだと思いますか?」
すると先生の答えはなんと、
「それが、わからないのよねー。あっはっは」
ガーン(笑)

これはどうやら理由は別のところにありそうだ。
そう思い、自分なりに考えた結果、ある結論にたどりつきました。

それは、

「教師の質」

まず、教師になるための教員養成学科の入試倍率は約13倍あります(日本は平均約4.2倍)。
ここで、優れた人たちが選び抜かれます。
また、日本と違うのはその教育実習の期間。学校にもよるのかもしれないが、僕が滞在していたOuluにある大学の生徒たちは1年間教育実習を受けるのだそうです。(僕が在学中の東京学芸大学では計2ヶ月ほど)
この教員養成のシステムが、フィンランドの質の高い教育を生み出しているんだと思います。

そしてそれ以上に僕が重要な点だと思ったのは「教師のゆとり」です。

基本的に先生たちは、授業がおわるとすぐ帰る。僕が行った学校ではだいたい3~4時くらいでした。
先生たちの仕事内容を調べることは今回できなかったが、日本より少ないのは確実です。
僕が去年教育実習で行った学校では、何人かの先生たちは夜の9時すぎまでパソコンに向かっていました。

生徒数はどこの教室も20人以下でした。人数が少なければ、一人一人をじっくりと見ることができます。

問題のある生徒がいて授業が進まなかったりすると、専門の先生が個別に対応します。

ティーチャーズルームという日本の職員室にあたる部屋には仕事道具は一切なく、コーヒーを飲んだりして完全にリラックスできます。(授業の準備など各教室で行う)

こういったひとつひとつの要素が先生たちの時間と心のゆとりを生み出します。
このゆとりが、児童一人一人へのきめ細かい指導を可能にするのではないでしょうか。
また先生たちはプライベートな時間をしっかりと確保し、趣味や、自分自身の成長のための時間に費やすことができます。
まわりまわって、それが児童にいい影響を及ぼすんだと思います。

日本の先生たちは、忙しすぎます。
子供たちにのびのびと育ってほしいと願いながら、自分たち自身は大量の仕事に追われる毎日です。
「子供は大人の言うようにはならない、子供は大人のシテイルようになる」
キャンプスタッフをやっていた時にこんな言葉を教えてもらいました。
常に忙しい先生のもとで、子供がのびのびと育つはずはありません。

ということで、フィンランドの教育水準の高さの理由のひとつには、教師の能力の高さと、心のゆとりがあるのではないでしょうか。

ゆったりと流れて行くフィンランドの時間の中で、そんなことを考えたのでした。