2020.11.23 古田武彦記念古代史セミナーに参加してきました(その3)
●世の中は三連休で、新型コロナの第三波が生じている中で、人の動きを規制するかどうか議論がにぎやかです。
紅葉の時期だし、紅葉狩りに出て日帰り温泉にでも出かけようか、と思っていましたが、天気が思わしくなく、三連休の中日はどこも人出が多いだろうと、最終日に(つまり本日)出かけることにしました。
昨日は、大人しく貴景勝の優勝やホークスの大勝のTV画面を横目で見ながら、先週の写真の整理や高校同窓同期の忘年会の出欠の整理などのPC作業で過ごしました。
●古田武彦記念古代史セミナーに参加して、の気になったことpその3です。O氏の“そうだったのか「邪馬台国」”というご自身の啓蒙活動の説明用のイラストの件でもう一点気になったことがありました。
古田師は『「邪馬台国」はなかった』で「韓国は方四千里」という記述を菱形の図形で表しています。今回O氏の韓国内陸路の階段状ルートの説明図は、それに基づいて韓国内陸路の階段状部分の長さなど計算されて説明されています。
漢語の「方」という概念に「ひし形」も含まれるのか。どの程度のひずみさ迄が方形と言えるのか、定義は難しい、と思います。しかし、ちょっと無理な解釈ではないかなと思い、以前寅七は調べてみたことがあります。
古田師もこの点に気付かれたようで、『市民の古代第五集』1983年でも、『古代の霧の中から』徳間書店1985年刊でも、次のように述べられていたことを知りました。
【韓地の広さは「倭人伝」に「方四千里」と書かれています。一辺が四千里四方の正方形に内接する、つまりすっぽりはまるくらいの大きさだということです。】と図も入れて説明されています。(『古代の霧の中から』の189頁にあります)
古田師はご自分の説を訂正されることは多々ありますから、師の説明を引用する場合には、その辺に注意する必要があることを、改めて認識させられました。
●「新しい歴史教科書(古代史)研究会」のホームページのURLは次です。