久しく行っておりませんが…
ホノルル国際空港に、
なぜか郷愁のようなものを感じている。
駐機しているトランジット便は、
離島へ向かう小型機が目立つ…
そんなところに、ほっとするのかな。
南国特有のゆったりとした空気と、
ひらけた景色のおかげかしら。
特に、到着ターミナルを出た瞬間がいい。
空気に植物の匂いが濃くなるから。
正確にはこの匂いを吸い込む瞬間が、
最高に好きなのです。
ひょろりと背の高い椰子の木、
日本とは明らかに違う芝生の青。
点在するレイスタンドから、
プリメリアの甘い香りが、
風に乗って思い出したように漂ってくる。
極端な話…この匂いだけで、
旅の目的を果たしたようなものです。
以前どこかで嗅いだ匂いのような気がするのも、
ハワイならではの摩訶不思議だ。
一度すり込まれた香りの記憶は、
プルースト効果と言われるらしい。
忘れていた記憶がふと蘇るような…
人生同様、旅にやり直しはきかない。
前に進むしかないのですが…
それでも、もう一度行ってみたい。
忘れていることを、思い出してみたい。
ホノルル空港は、
そんな隠れパワースポットなのである。