天智天皇ゆかりの霊果 むべの実
天智天皇御在世の往時、蒲生野に御遊猟の折、現在の近江八幡市島付近で八人の男児を持つ長命頑健な老夫婦に出会い、長寿の秘訣を訪ねられました。老夫婦は「この地に不老長寿延命無病の果実を産し、これを食べて長命を保ちます」とお答えしたところ、天皇はこれを賞味して、「むべなるかな」と仰せられました。これが「むべ(郁子)」の名の由来になったと伝えられています。これ以来毎年産地より皇室に献上することとなり、現在も続けられています。近江神宮にも、十一月七日の御鎮座記念祭に献納いただいております。
「ときわあけび」ともいい、産地では「うむべ」ともいわれるこの果実を、果肉入りの飴に仕立てました。