近本は「3番・中堅」で先発オーダーに名を連ね、3打数無安打の不発に終わった。9回先頭ではビエイラから8球粘って四球で出塁し、2死満塁へつなげても得点には結びつかず。少ない言葉に反攻への思いを込めた。


「僕らは明日(7日)勝つしかないので、チーム全員でやり返せるように頑張ります」


今季レギュラーシーズンでは対戦打率・500(10打数5安打)、通算でも40打数16安打で打率・400と抜群の相性を誇る菅野撃ちへ、期待は高かったが、空回った。1、4回は二ゴロ、中飛と打ち取られ、3点劣勢の6回2死二、三塁ではカウント2-2から6球目、内角低めの135キロスライダーに詰まらされて遊飛に終わり、唇をかんだ。


中堅守備では、6回2死一、二塁でウィーラーが放った中堅フェンス直撃の打球を捕球しようと試み、フェンスに激突。右太腿裏の強い張りでレギュラーシーズン最後の3試合を欠場するなど、決して万全とは言えない状態の中で、戦う姿勢を示した。土俵際に追い込まれても、まだ終わったわけではない。不動のリードオフマンとしてチームを引っ張ってきた選手会長が、最後まで塁上を駆け続ける覚悟だ。