＜阪神２－４広島＞◇１７日◇甲子園
阪神が得点力で上回る広島に『空中戦』で沈められた。
最後に見せ場は作ったが、９回１死一、二塁から、代打佐藤輝、近本が倒れた。
大石「相手チームの広島にあれだけ長打力を見せつけられると、改めて佐藤輝をスタメンで起用してほしいと思った。最終回に代打で起用された佐藤輝は、栗林のとんでもないボール球に手を出しての空振り三振だった。結果が伴わないから、このような起用が続いているのだろうが、それでもスタメンで使い続けてほしい。自分自身が調子を取り戻すしかないが、出たり入ったりでは難しい。ＣＳ、日本シリーズを考えると、佐藤輝に調子を取り戻させるのはポイントになってくるからだ」
阪神は３回まで毎回先頭打者が出塁したが、広島先発の左腕玉村にことごとくチャンスの芽を摘まれた。
大石「１回は中前打で出た近本が、中野の三ゴロで走者入れ替わって１死一塁になった。この時、中野は３番マルテの早いカウントでスタートを切ってほしかった。３回１死一、三塁の場面は、一塁走者の近本は二盗を決めてほしかった。続く中野は一ゴロだったが、１死二、三塁になっていれば同じ一ゴロでも広島の守備隊形も含めて展開は違っていたはずだ。もちろん盗塁に１００％はあり得ないし、成功率を考えるとスタートは切りづらい。でも後続のマルテの打撃を見ていると、ファウルにしても惜しいファウルでなく、打てそうにないファウルで気配が感じられない。だから１、２番が動いてムードを作らないといけない」
ホームグラウンドで４被弾とやられ放題だった阪神は、いよいよ追い込まれた。
大石「８回にアルカンタラが鈴木誠に２本目の本塁打を浴びたのが痛い。カウント１－２と追い込んだが、それでも四球で歩かせるぐらいの慎重さが必要だった。勝負は何が起こるかわからない。だからこそ佐藤輝に賭けてほしい」
