虎で二刀流を狙う!阪神からドラフト1位指名された森木大智投手(18)が12日、高知中学高等学校で嶌村球団本部長、永吉次長、畑山統括スカウト、山本スカウトから指名あいさつを受けた。高校通算13本塁打で「バッティングは好き。ホームランを打ちたいです」と右腕。チャンスがあれば、二刀流に挑戦したい野望を明かした。

プロへの鐘を鳴らした。指名あいさつを受けた森木は矢野監督のサインの入ったドラフトID証を手に、「今まで以上に身が引き締まる思いです。実際これを矢野監督がかけられていた…」と喜びをかみしめた。

最速154キロ右腕として名が知れ渡っているが、二刀流挑戦への意思も明かした。「野球を全力でやりたいので。ピッチャーだけじゃなくて、高校野球のようにというか。野球選手としてトップのレベルに行きたいです」。打って、投げて、走る。原点こそが一番の目標だ。

球団には「言ってみようかなと思います」と、チャンスがあれば二刀流挑戦を直訴するつもりだ。2リーグ分立後、阪神で高卒新人投手の本塁打は1967年4月23日・中日戦の江夏豊のみ。「できるできないよりも、やると決めたらしっかりやりたいです」と決意を口にした。

まずは投手として腕を磨くことが最優先。「2桁勝利とか先発ローテーションに入ることが大事」と目標を掲げた。中学3年時に対面した西純とは交流があり、両選手を担当した山本スカウトは「西純矢の競争相手としても間違いない」と評価。森木も「上を目指してやっていくので、ライバルになってくる。絶対に負けなたくない」と強気だ。

ソフトバンクに1位指名された風間、DeNAに1位指名された小園とともに「高校ビッグ3」と称された右腕。2人とは対面したことはないものの、SNSを通して連絡先を交換。「甲子園で出てるような有名な選手と肩を並べられてうれしい」と話しつつ、「負けたくない」と対抗心を燃やした。

放課後には野球部の練習に参加し、遠投や打撃練習など通常通りのメニューを行った。目指すは頂点のみ。「プロの世界でもトップを目指して。日本を代表する投手になりたい」。世代No.1投手へ、プロの階段を駆け上がっていく。