阪神から4位指名された前川右京外野手(18)は再び『聖地』に舞い戻ることに胸を躍らせた。5位は岡留英貴投手(21)、6位は豊田寛外野手(24)、中川勇斗捕手(17)を7位指名して選択を終了。育成ドラフトでは伊藤稜投手(21)を指名した。


5位指名に右腕・岡留は会見を終えフッと息をついた。先輩が多くいる広島の4位までに指名がなく「もしかして…」と心の中で動揺が起こり始めた後に指名があったからだ。


「阪神戦は生で見たことはないけど、ファンが熱狂的だというイメージで、自分がそこにいけることについては、本当にうれしい」




沖縄尚学高時代は甲子園出場がなく「力をつけるため、厳しいことはわかって4年間鍛えたい」と亜大に進み、1年春に東都リーグ戦デビュー。今春に右腕をやや下げ、スリークオーターとサイドの中間の『ロークオーター』のフォームに変えた。そして直球の最速は150キロに達し、スライダー、カーブ、ツーシーム、カットボールと球種も豊富で、今秋は3勝1敗、通算5勝4敗としてきた。

目標、憧れは高校、大学とも先輩で、ソフトバンクでローテーション投手となっている東浜としているが、まずは「大学の先輩である左腕・高橋遥人投手と継投でチームの勝利に貢献すること」と話した。

「対戦したいのは、坂本勇人選手(巨)、大学でやったことのある牧選手(D)」と言い切った。亜大で鍛えた肉体的にも精神的にもタフで稀少な右腕は、先発でも中継ぎでも抑えでも、打者に向かっていく。