◆マイナスゲーム差で決着の可能性も…最低ラインは?

阪神はヤクルトとの首位攻防3戦目に敗れカード負け越し。これでヤクルトの優勝マジックが2つ減って「9」となり、首位まで3ゲーム差。逆転優勝が遠のく痛い1敗を喫した。

仮にヤクルトが残り14試合を7勝7敗の五分で乗り切った場合、ヤクルトは75勝52敗16分で勝率.591となり、2位・阪神にとっては残り11試合で10勝1敗(年間勝率.596)、もしくは9勝1敗1分(同.593)が逆転優勝のための最低ラインに。8勝1敗2分だと勝率が1厘及ばず、マイナス0.5ゲーム差の2位でシーズンを終えることになる。

セ・リーグの優勝争いについて、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた江本孟紀さんは「いまのチーム状況を見ただけでも、もう阪神は精一杯なんですよ。ヤクルトは飛び飛びですけど、まだ勢いがある感じなので、この数字だけじゃなくヤクルトがかなり有利」と、6年ぶりのリーグ制覇を目指すヤクルトの優勢を強調。

同じく番組に出演した金村義明さんも「昨日(9日)のゲームは岩崎とスアレスが今年初のイニングまたぎをして、必死のパッチでなんとか勝ったという試合でしたから。このあとはもう相当厳しいでしょうね」と話した。

阪神は4月4日から単独首位に立ち、6月18日には61試合目にして今季最多の貯金21を記録したものの、8月29日に巨人に抜かれて首位陥落。9月4日に単独首位に返り咲いたが、同22日にヤクルトへ首位の座を明け渡した。