2位指名の152キロ左腕、鈴木勇斗投手(21)は、ヤクルトの若き4番・村上斬りに早くも意欲をみせた。


「どこまで真っすぐが通用するか試してみたい」


鹿屋中央では3年夏の準決勝が最高成績で甲子園出場経験なし。九州学院に在籍していた村上とも公式戦での対戦はないが同学年として意識する存在だ。


1メートル74と角度こそないが、常時140キロ台中盤の真っすぐとスライダー、カーブなどを駆使し打者を圧倒。3年秋のリーグ戦では最優秀選手、最多勝、ベストナインの3冠に輝いた。今春はリーグ戦途中に部内で新型コロナウイルス感染者が出て辞退したが「トレーニングに時間をかけ体が大きくなった。春よりも強くなっている」と強調。言葉通り、秋は9日の流通経大戦で8回途中1失点で優勝争いに踏みとどまる力投を見せるなど6試合登板で投球回を上回る奪三振数で「ドクターK」ぶりも発揮する。


聖地が本拠となることに「あのマウンドで投げられると思うとうれしい。強い真っすぐと気持ちのこもった投球で打者を抑えたい」と思いをはせた。