矢野燿大監督(52)やスカウト陣が10日、東京都内でドラフト会議に向けた前日会議を行った。約1時間半の会議後、オンライン取材に応じた指揮官は1位指名選手について「いえいえまだ、最後まで考えます」と話すにとどめた。ポジションについても、「縁とか、他の球団がどう指名してくるかもあるので。きょうの時点でそれが決まったということはないです」と説明した。

高校No.1と呼び声高い森木大智、小園健太両投手ら高校生ピッチャーに加え、左投手にも逸材がそろう今年のドラフト。矢野監督は「いいピッチャー全部ほしいし、いいバッター全部ほしい。全部ちょうだい!」と笑みを浮かべながら悩ましい心境を明かした。

昨年は怪物ルーキーの佐藤輝の交渉権を4球団競合の末、自ら獲得する強運を発揮し、今年のチームの躍進にもつながった。今年のくじも「何も引くとか聞いてないけど、たぶん俺が引くと思う」。ドラフト直前まで熟考を重ね、金の卵を引き当てる。