◆JERAセ・リーグ◆DeNA4-3阪神(7日・横浜)

阪神が逆転負けで連勝は5でストップ。サヨナラ勝ちした首位・ヤクルトとのゲーム差は今季最大の2に広がった。8日の直接対決で敗れるか引き分けで自力優勝の可能性が消滅する。

打線は3回にマルテの先制適時二塁打と大山の2年連続の20号2ランで3点を先制。投げては伊藤将の降板後、6回からアルカンタラが回またぎで2イニングを投げてつないだが、3試合連続登板中だった岩崎に代わり、8回のマウンドに上がった及川がソトに逆転2ランを献上した。

一発を浴びる直前に自らマウンドに行き、左腕を激励していた矢野監督は及川をかばった。試合後の一問一答は以下の通り。

-マウンドに行ったところは及川にどんな言葉を。

「思い切っていけと。ここまでアイツがね、成長してきたのも1年見てきたし。ここで投げさせていいっていうふうに思って俺はお前を使っているからと。結果打たれちゃったけどね。俺の中では思い切って勝負にいけというところの結果なんで。それは俺も踏まえているし。もちろんプロである以上ね、やられる時もあるし。でも、抑えるっていうことが多くなるような投手になっていってもらいたいので。だから今日のこの悔しさを、明日からと今後につなげていってくれたらと思ってます」

-8回は岩崎の登板が続いていたというのもあったか。

「もちろん」

-先発の伊藤将は試合をつくった。

「そうやね。ちょっとエラーがもったいないなというね。1個アウトだけでも取っておいてくれたらとどうしても思ってしまうけど。まあ、そこまではもちろん責任というか、しっかり投げてくれていたんで。だからこそ、そういう投げる以外のね。その他はゴロとかをよく捕っていたけど。ああいうところは試合ならではの動きになるけどね」

-アルカンタラは2イニングを抑えた。

「ちょっと中継ぎがみんないっぱいということで。でも、しっかりした投球をしてくれたんで。これからもアルカンタラに頑張ってもらわないとあかん場面が出てくると思うんで」

-4番の大山も調子を上げてきた。

「もっともっと上げていってもらいたいけどね。でも、あそこの場面も2死からああいう得点で3点というのは、こっちとしても大きかったし、悠輔もこれで20本。まあ、去年あれだけ打っただけに本人の中で納得いかないけど、でもチームの勝ちのためにも1本でもどんどん積み上げていってくれたらなと思います」

-死球を受けたが、明日以降は。

「うん、大丈夫」

-全ての試合が大事だとは思うが、明日からヤクルトとの直接対決に。

「いやもう、もちろん1個の勝ちが大きいし、1個の負けも大きいし。それはもう、俺も選手も重々分かっていることやけど。特別な、明日だけ特別っていうことは何もできないかもしれないけど。俺らが今までやってきた野球を思いっ切りぶつけるっていうことしかできないんでね。みんなの思いは、本当に必死な思いっていうのは俺もベンチでも重々分かっているので、何とか、直接対決でしか上に行くね、チャンスって言うのは現状少なくなってきているのでね。明日まずね、しっかり取れるようにやっていきます」