佐藤輝は「7番右翼」で5試合ぶりに先発出場を果たしたが、4打数無安打。連続無安打は59打席に伸び、岡田幸文(ロ)が16年から19年にかけて記録したプロ野球野手ワースト記録に並んだ。

快音が遠い。2回1死では小笠原の外角低め146キロに空振り三振。4回無死二塁の好機では116キロカーブにタイミングを外され一ゴロ。進塁打となり虎党は温かい拍手で次打席の安打を願ったが、6回1死一塁ではあっさりと3球三振。通算160三振に到達するとともに、55年大石正彦が持っていた2リーグ制以降のシーズンにおけるセ・リーグワースト57打席連続無安打も更新した。

8回2死の第4打席も、祖父江のスライダーを高く打ち上げ二飛に終わった。矢野監督は「練習ではちょっと良くなってきたかなと。何とか1本出ればいいなと思ったんですけど」と表情はさえない。井上ヘッドコーチも「1本のヒットが出る可能性を信じてやっていくしかない。あいつの1本がチームにとっても大きいのは間違いないんで」と自力での浮上を願った。