「DeNA0-2阪神」(6日、横浜スタジアム)


阪神が5連勝で両リーグ70勝一番乗り。CS進出を確定させた。西勇が6回を粘り強い投球で無失点に抑え、救援陣も無失点リレー。ロハスの一発による2点を守り切った。評論家の谷佳知氏は、優勝へ向けて、クリーンアップの奮起をポイントに挙げた。


得点は四回のロハスの一発による2点だったが、チャンスは毎回のようにあった。


「もったいない攻撃というか、もっと得点が入っていてもおかしくない展開だった。阪神の攻撃陣で目立つのは1番の近本と2番の中野の出塁率。この日もどちらかが必ず出塁し、2人が続けて凡退することはなかった。1、2番でチャンスを必ず作り、クリーンアップに回したのだから、チームにとっては最高の展開だった。しかし、そのクリーンアップが思うようにいかなかったのが苦戦の原因だった」


3番・マルテ、4番・大山ともに1安打ずつマークしたが、マルテも大山も得点機ではことごとく凡退に倒れた。


「クリーンアップはチャンスで打てなかったが、特に気になるのは大山かな。4番だし、もっとチャンスで打って欲しいのがベンチの本音だろう。ただ、個人的には大山みたいなタイプは6番ぐらいに置いた方とがいいと思う。今の阪神で他に4番を打てる選手がいないため、大山が4番に座るしかないのかもしれないが、本塁打も19本ではちょっとさびしいように感じる」


打線とは対照的に投手陣は盤石だった。今後、優勝争いを勝ち抜くためにはやはり打線が鍵を握りそうだ。


「阪神は救援陣が強力だ。それならば先発陣は6回をきっちり抑えるように頑張り、打線は終盤までにリードするように得点すればいい。とにかく投手陣はリーグでもトップレベルだし、打線も1、2番の出塁率は高いので、あとはクリーンアップ次第。8日からのヤクルト3連戦がヤマ場になるが、勝負の分かれ目はクリーンアップがチャンスで打てるかにかかってくるだろう」