◆リーグワーストの連続無安打は「59打席」でストップ

リーグワーストの連続無安打記録を更新していた佐藤輝明が、長いトンネルを抜け出した。

5日に行われたDeNA戦に「7番・右翼手」で先発した佐藤輝は初回、チームが2点を先制してなおも二死一、二塁という状況で第1打席を迎えると、DeNAの先発左腕・坂本裕哉が投じた5球目のカットをボールに反応。やや泳ぎながらもバットを振り抜くと、打球は一、二塁間を抜け、60打席ぶりに生まれたヒットが貴重な適時打となった。

初回に佐藤輝の適時打などで4点を奪った阪神は、そのまま5-2で快勝。首位・ヤクルトとの1ゲーム差をキープした。

5日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、約1カ月半ぶりに生まれたドラ1ルーキーのヒットに言及。同日の放送で解説を務めた高木豊さんは60打席ぶりの一打に「長いなんてもんじゃない。久しぶりに野球をやった気がしたんじゃないか」とコメント。しかし、「同じヒットでもチームに貢献するヒットだった。これから堰を切ったようヒットが出てくると思う」と続け、自身のヒットが勝利につながったことが今後につながるのではないかとの見解を示した。

また、同じく解説を務めた笘篠賢治さんも「1本出たことでホッとしたと思う」と語り、「佐藤が打つと、また阪神が乗ってくる」と主張。前半戦同様、佐藤の存在がチームに好影響を及ぼす可能性を指摘した。