「阪神1-0中日」(3日、甲子園球場)


首位奪取へ向けて切り込み隊長は止まらない。とにかく塁に出る。1番打者・近本光司外野手(26)が4打数2安打。2005年の金本知憲に並ぶ、球団歴代7位タイのシーズン55度目のマルチ安打と奮闘した。


「僕にできることはしっかり塁に出て、ホームまでかえしてもらうということなので。ランナーがいないときに塁に出るというのがいまのところできていて、後ろがしっかりかえしてくれるので3連勝という結果になっていると思います」


初回からチャンスメークした。第1打席、小笠原の初球を右前へ運んだ。6試合連続安打となる一撃。得点にこそつながらなかったが、先頭打者としての役割を果たした。


打席の中で貫く積極的な姿勢。1打席目の打率は・363で初球打ちは打率・569と好成績を残す。「『いっちゃえ!』という感じですね」と好調の要因を明かした。


七回には、1死から快足を生かして遊撃への内野安打。攻撃の起点となるために、選手会長のバットは快音を響かせ続ける。