◆対広島3連敗も「これで持ち直しましたね」

ジョー・ガンケル投手(29)は3日、本拠地での中日戦に先発し7回途中無失点と好投し今季9勝目。チームはマルテのソロ本塁打による虎の子の1点を守り抜き、同一カード3連勝をおさめた。

ガンケルは立ち上がりの初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せると、2回、3回、5回と得点圏に走者を背負いながらもゼロに抑える要所を締める投球を披露。6回1/3(83球)を投げて被安打4、与四球1、奪三振3の内容でリリーフ陣に託し、チームを3連勝に導いた。

3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた斎藤雅樹さんは「ガンケルが今日は本当に良いピッチングをした。ストレートとツーシームで力で抑え込むピッチングもできる投手なんですけど、今日はスプリットが非常に多かったんですよ。梅野がうまく(良さを)引っ張り出して、ゴロアウトが12個。本当に丁寧に投げていた」と、来日2年目にして初の2ケタ勝利にリーチをかけた右腕の投球を振り返った。

同じく解説を務めていた達川光男さんは、決勝ソロを放ったジェフリー・マルテ、リーグトップ独走の36セーブ目で締めたロベルト・スアレスら猛虎助っ人の活躍にも言及し、「カープに3連敗して危なかったんですけど、これで持ち直しましたね。今日のガンケルの投球で阪神も勢いに乗るんじゃないかという試合だった」と話した。

阪神はこの一週間を3連敗と3連勝の五分で切り抜け、再び貯金17。首位ヤクルトとのゲーム差「1」をキープし、5日からDeNAと3連戦、8日からヤクルトとの首位攻防3連戦に挑む。