◆JERAセ・リーグ◆阪神1-0中日(3日・甲子園)


阪神は広島に3連敗した後、見事に3連勝で持ち直したが、内容的には素直に喜べない。特に気になったのは6回。先頭・糸原が四球を選んだ後、小野寺は強攻で三ゴロに倒れ、走者を進められなかった。7番・佐藤輝、8番・梅野と打撃の状態が上がらず、少しでも優位な状況をつくりたかった思いは分かる。ただ得点力不足は顕著だけに首脳陣は1点にこだわる采配を選択すべきだった。


この3試合はとにかく投手陣の踏ん張りに尽きる。ガンケルは腕の位置が若干、上がっているように見える。これによってツーシーム、スプリットと縦変化の球種の動きが大きくなり、中日打線は手間取っていた。DeNA、ヤクルト、巨人と敵地で続く9試合は優勝に向けた正念場。4番・大山ら打線の奮起を求めたいが、現実的には投手を中心に競り勝っていくしかない。